大正大学(学長:高橋秀裕、所在地:東京都豊島区)の表現文化学科アート&エンターテインメントワークコースの 2 年生 59名が、2021年度秋学期ソーシャルデザイン基礎(担当教員:外川智恵)の授業において、企業・団体(計 6 企業・団体)と共同で様々な社会課題の解決をエンターテインメントの力で模索します(※)。本授業はワークショップ形式で実施され、ワークショップI・II・III(第1QT、第2QT、第4QT)にて展開します。
 10月26日(火)から始まった第3弾のテーマ「情報格差の是正」は、【医療】と【通信事業】に焦点をあてたプロジェクトを提案。【医療】では、昨年度からご協力いただいている「Patient Empowerment Program(以下、PEP)」(主催:一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクト 理事長:福岡正博、所在地:東京都港区)の活動である「患者力(=患者自身の病気への理解力や情報の見極め方を上げていく力)」を普及させることを目的とした啓蒙活動(PR方法)、【通信事業】では、本学と連携協定を締結している「ソフトバンク株式会社」(代表取締役 社長執行役員 兼 CEO:宮川 潤一、所在地:東京都港区、以下「ソフトバンク」)が推進する「デジタルデバイド解消のための取り組み~誰ひとり取り残さない 人にやさしい世の中に~」において、“企業が考えるイベントや講座の提案”について予選を行い、各テーマにつき3チームが12月14日(火)に開催された決勝大会に進出し、プレゼンテーションにて論理性・独自性・新奇性・実現性・表現力の面から最優秀チームが選出されました。
 それぞれの企業・団体より副賞として、企業でのプレスリリースへの掲載、アイデアの起用などの特典が用意される予定で、大学と実社会を行き来する先進的な取り組みとなっています。
「デジタルデバイド解消のための取り組み」最優秀チーム「巣鴨お助け隊」
『「患者力」普及のための啓蒙活動』最優秀チーム「うなぎぽんず」
【本件のポイント】
  1. 社会問題に対して当事者意識を持ち、社会課題の解決に自らの学びを結びつけるPBLでの取り組みです
  2. 企業・団体の直面する社会課題に自ら取り組むことで、大学での学修の枠を超えた新しい学習区分の実践となります
  3. 学生一人一人が分析・立案した企画を社会に向けて発表する場の提供は自己肯定感の創出になり得ます
(※)学生が表現力やコミュニケーションスキル、分析力を駆使した PBL(課題解決型学習)で実用的かつ実践的な学びを可能とし、本授業の到達目標7項目のうち、「前期で得た知見を効果的にPRする手法」「共同研究企業、当該業界の取り組みを踏まえて企画立案する」を重点的に追究します。

■「デジタルデバイド解消のための取り組み」
最優秀チーム「巣鴨お助け隊」
・廣瀬愛美さん、藤田笑愛さん、遠藤ありささん、飯田遼太郎さん、内田怜希さん
【発表概要】
巣鴨の商店街で実際にお年寄りからスマホに対する疑問質問や困っていることを調査した結果を基に知識レベルに分けたスマホ教室を展開。本学の巣鴨との繋がりの基盤を生かし、サービスの応用や商店街の活性化に繋がるようSNSの活用方法までを視野に入れ、持続性のある授業内容を展開。地域活性化とデジタルデバイドによるお年寄りの孤独感解消が期待できる。
【講評】
ソフトバンク株式会社 藤原 一宏様
シニア世代が避けがちであるSNSに切り込んできてくれた企画。とても楽しそうに発表していたのが印象的で、ワクワクした。実際にソフトバンクでやっていきたいし、今後社内で浸透させていきたい。せっかくの企画なので、調べて、考えて、表現したもののゴールとして目指す行先までを考えられるともっと良くなると思った。今後も機会があれば一緒にチームとしてやっていきたい。

■「『患者力』普及のための啓蒙活動」
最優秀チーム「うなぎぽんず
・梅田茜さん、櫻井歩未さん、藤岡颯子さん、宮本夏帆さん、松浦歩美さん
【発表概要】
『婦人科系のがんの視点から「患者力」という概念を広げる』がテーマ。18~20歳の女性をターゲットに、節目である成人式の前撮り、高校・大学の卒業に、お祝い事を通して自分自身が自分を守る意識を啓発する「絵巻物語」を作成。幼児期から現在の成長した自身への喜びと、成長に伴う病気のリスクを考えてもらうことで、自分事として自身の健康と病気のリスクへの意識醸成が期待できる。
【講評】
PEP 東 光久様、長谷川 友美様
どの企画も本当に良かったが、我々が一番コアにしている患者力普及(救える命を救いたいという想い)の部分に触れてきてくれた。発表している時に目がイキイキしていて、みんなが発表のために調べ、考えるうちに病気を自分事として捉えてくれたんだと伝わって嬉しく思った。新しい気付きを沢山くれるみんなに、私たちは医療で返したいし、今後も仲間として関わっていきたい。
先生方へお礼を述べる外川智恵准教授と学生たち (左より 藤原一宏様、東 光久様、長谷川 友美様)
団結が垣間見える集合写真
〈第4QT 協力企業・団体〉
■Patient Empowerment Program(PEP)

患者を中心としたチーム医療を実現するには、患者自身が病気や治療について理解し、医療者任せにしない姿勢が大切であり、コミュニケーション能力や、さまざま情報を吟味し、また患者自身の想いを伝えられるスキルも必要といえます。この「患者力」を引き出し、養うため、医療者はもちろん、医療の垣根を越え、様々なアプローチで社会を変えていく取り組みです。公式HP:https://www.pep-med.org/
・「患者力」:自分の病気を医療者任せにせず、自分事として受け止め、色々な知識を習得し、医療者と十分なコミュニケーションを通じて信頼関係を築き、人生を前向きに生きようとする患者の姿勢のこと
・一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクト 公式HP:http://www.oncology-education.or.jp/servise/index.html

ソフトバンク株式会社
ソフトバンク株式会社(東証一部:9434)は、「情報革命で人々を幸せに」というソフトバンクグループの経営理念の下、ライフスタイルやワークスタイルに変革をもたらす、さまざまな通信サービスやソリューションを提供しています。スマートフォンを中心とした魅力的なサービスや5Gネットワークで通信事業を強化するとともに、AIやIoT、ビッグデータなどの活用や、グローバルに事業を展開するグループのテクノロジー企業群とのコラボレーションにより、革新的な新規事業を創出し、さらなる事業成長を目指しています。詳細は、ウエブサイト(https://www.softbank.jp/corp/)をご覧ください。

◆表現学部表現文化学科アート&エンターテインメントワークコース(旧エンターテインメントビジネスコース)
表現学部表現文化学科は1年次に表現文化学科に属する4つのコースの分野を全て学修します。1年間の学修や経験を踏まえ、興味・関心のある分野を2年次に選択します。本コースでは、チームの一員として何が必要とされ、どう行動すべきかを考え、さらに知的財産権、マーケティング、広報などの知識を学び、センスを磨き、業界の枠を超えて広く社会で活躍する能力を養います。アートとエンターテインメントに関わる領域について横断的に学び、アートワークをエンターテインメントビジネスにしていく術についての知見を蓄えます。https://www.tais.ac.jp/faculty/department/art_entertainment/

◆大正大学
大正大学は、設立四宗派の天台宗真言宗豊山派・真言宗智山派・浄土宗および時宗が協働して運営する大学です。その協働の精神を支えているのが、大正15年(1926)の創立時に本学が掲げた、「智慧と慈悲の実践」という建学の理念です。建学の理念のもとに〈慈悲・自灯明・中道・共生〉という仏教精神に根ざした教育ビジョン「4つの人となる」を掲げて教育研究の活動を展開しています。また、令和2年文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」に本学が推進する「新時代の地域のあり方を構想する地域戦略人材育成事業」が採択されました。公式HP:https://www.tais.ac.jp/

配信元企業:学校法人 大正大学

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ