57年前の12月23日、現在の東京メトロ東西線の最初の区間である高田馬場九段下間が開業しました。

当初計画は池袋が起点

1964(昭和39)年の12月23日。現在の東京メトロ東西線の最初の区間である高田馬場九段下間が開業しました。

東西線は戦前の計画では池袋から南下し早稲田で東進、洲崎(現在の東陽町付近)へ向かうものでした。それが戦後すぐの1947(昭和22)年の「東京復興都市計画高速鉄道」の5路線のひとつとして、中野を起点とする計画に変更。さらに水道橋・神保町を経由していたのを修正して、1957(昭和32)年に現在のルートに決定しました。

1962(昭和37)10月に最初の区間として高田馬場九段下間4.8kmが着工。約2年後のきょう、「営団東西線」として開業しました。現在の東京の地下鉄路線としては銀座線丸ノ内線浅草線日比谷線に続く5番目です。

車両は新造された5000系で、当時の国鉄との直通運転のために設計された20m車体でした。開業当時の車両は1994(平成6)年までに全車が廃車。形式最後の車両も2007(平成19)年にすべて引退しています。

開業後は順次延伸していき、1966(昭和41)年に満を持して中野から国鉄への直通運転を開始。1969(昭和44)年に西船橋まで開業して全通を果たしました。なお、その先は「営団勝田台線」として新線が計画されていましたが、のちに東葉高速鉄道として建設、運行されることとなりました。

開業から半世紀以上が経過し、有数の混雑率を計上する大動脈となった東西線高田馬場付近から西武新宿線が乗り入れるといった構想も聞こえますが、どうなっていくのでしょうか。

東京メトロ東西線の05系電車(画像:写真AC)。