2020年末に放送された「M-1グランプリ」で第16代目チャンピオンに輝いたマヂカルラブリー。この1年で番組出演本数が大幅に増加し、すっかり“お茶の間の人気者”になった彼らは12月25日(土)に放送される新たな笑いの祭典「お笑いアカデミー賞2021」(夜7:00-9:54、TBS系)で今年最も忙しかった芸人に贈る“最優秀多忙賞”にノミネートされた。
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WEBザテレビジョンでは、番組収録直後のマヂカルラブリーにインタビューを行い、“24時間稼働”もあったという激動の2021年を振り返ってもらった。
同番組は、2021年に各ジャンルで最もお笑い界を盛り上げた芸人の功績をたたえる“笑いの祭典”。「最優秀多忙賞」「最優秀かくし芸賞」「最優秀バズりゲーム企画賞」「最優秀話題賞」「最優秀ドラマ演技賞」「最優秀福男芸人賞」の全6部門が用意され、その分野で活躍した芸人がそれぞれノミネート。50名以上の芸人が一堂に会する中、各部門の最優秀賞を発表する。MCはダウンタウンが務める。
■ “多忙芸人”が明かす本音「劇場の出番に少しホッとする」
――「お笑いアカデミー賞2021」は2021年から始まる新番組ですが、収録の雰囲気はいかがでしたか?
村上:たくさんの芸人で集まることができて、単純に楽しいだけじゃなく明るい気持ちになりました。途中である事件が起きたんですが、それまでは前向きな気持ちで参加していました(笑)。
野田クリスタル(以下、野田):ダウンタウンさんがMCだと、集団の芸人の中にバイきんぐさんもいるんだなと思いました。バイきんぐさんが集団の中で普通に立っていて、不思議な感覚でしたね。ダウンタウンさんの前ではみんな若手芸人になるんだなと(笑)。
――そんな笑いの祭典で “最優秀多忙賞”にノミネートされましたがいかがですか?
村上:多忙だったと思います(笑)。ただ、上には上がいるんだなと感じた部分もありました。「これ以上どう詰めるんだろう?」と思いましたけど(笑)。
野田:今回の番組で流れる密着VTRを見て「うわ、忙しいな」と感じるかもしれないんですが、もっと忙しい日もあります。僕ら、劇場の出番に少しホッとするんです。本当に忙しいときは密着も入れないくらい忙しいと思います。
――2020年の「M-1グランプリ」をきっかけに変化の1年だったと思います。2021年を振り返っていかがですか?
村上:あっという間でした。でも、いつ、どこで、何をやっていたかほとんど分からないんです。
――記憶がないんですか?
村上:そう、正直記憶がないんです(笑)。スケジュールを見ていて「こんな仕事あったな」と思うことはあるんですけど、時系列がぐちゃぐちゃで。
野田:2021年は荒波を泳いでいる感覚でした。とにかく自分がこの波を超えられるように泳いでいたら、自分の出演している番組をチェックできなくて。
周りの忙しさや、よくテレビに出ている人も何も知らないまま、必死になって泳ぎ切ってみたら出演増加本数1位になっていました。でも、それすら気付いていなかったんです。(※2021年上半期出演本数増加ランキングで1位を獲得)
――この1年で感じた変化はありますか?
野田:街中でロケをしたときに「マヂカルラブリーだ!」と言ってもらえるんですけど、まだ全然慣れなくて。「え、俺らテレビ出てるの?」って思っちゃうんです(笑)。
――最も忙しかった日のスケジュールを覚えていたら教えていただきたいのですが…。
村上・野田:うわー…。(二人とも少し考え込む)
村上:毎週木曜日の深夜3時から4時半にラジオをやっているので、やっぱりこの付近はヤバイことが多いですね。しかも木曜日の朝には「有吉の壁」(日本テレビ系)のロケがあるので、朝5時に起きたときに「今日はラジオがあるから深夜4時半まである」と思うと正直辛いです。「今から24時間起きてるんだ」って(笑)。
野田:ヤバイ日ありました、それこそ“魔の木曜日”なんですけれども(笑)。
水曜日に朝5時からロケをして、その後も何も覚えていないんですけど夜中くらいまでぶっ通しで仕事をしていたんです。そこから「有吉の壁」の収録のため朝5時起きで、そしたら番組のオープニングを撮るときに大声を出す場面で「全然声出てねえじゃんか!」と言われてしまって。
でも、ここからが本番で、この日武道館でライブをやったんです。朝の声が出ていない状態から武道館ライブに向けてリハーサルを一気にやって、身体がフラフラのまま記念すべき初武道館(笑)。
声が出ていない、目をつぶったら寝てしまう、でもダンスを覚えなきゃいけない、そんな極限状態の中でなんとか乗り越えて「終わった…」と思ったんですけど、すぐに反省会をして、そのままラジオに行くっていう(笑)。なぜか身体がぽかぽかしてましたね。
村上:僕も家に帰ると身体が震えているときあります(笑)。
■目指すは「ゆっくりとしたお笑い芸人生活」
――多忙な2021年を乗り越えたお二人の2022年の目標を教えてください。
村上:穏やかに、ゆっくりとしたお笑い芸人生活をしたいですね(笑)。一つ一つのお仕事に対してしっかりと考えて臨みたいんです。
以前、別の仕事から飛び込んできて台本を全く見ずに「アメトーーク!」(テレビ朝日系)の二本撮りをしたことがあるのですが、本来はじっくりと考えた上で収録に臨むべきだと思うんです。
今は考える時間がないままやっている状況なので、もうちょっとゆったりと出来たらいいですね。
野田:2021年はだいぶやりたいことが出来たんですが、まだ手を付けられていないものも多くて。「クリスタルジム」(※野田がプロデュースする、吉本興業の芸人がトレーナーを務めるパーソナルトレーニングジム)を作ったんですけど、全然手を付けられていないんです。
2022年はクラウドファンディングで集めたお金で制作したゲームを出すんですが、結構大規模なものになりそうなので、ちょっと集中して頑張らないとなと思っています。
とにかく、2022年は失った筋肉を取り戻しつつ、最高のゲームを作ろうかなと。そのためにはもう少しスケジュールが穏やかになっていただければ(笑)。
村上:ありがたいんですけどね(笑)。2022年も頑張ります!
2021年を無我夢中で駆け抜けたマヂカルラブリー。今回、“最優秀多忙賞”には、マヂカルラブリーの他、かまいたちと見取り図の2組もノミネートされている。果たして、この3組の中でどのコンビが最優秀賞に輝くのか期待したい。
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