遠くの駅まできっぷを受け取りに行っても「タダ」に?

地域の主要駅も合理化を推進

いわゆる無人駅が増えます。JR九州は2021年12月23日(木)、翌年3月12日(土)のダイヤ改正から駅の係員体制の見直しを発表すると発表しました。

九州内29駅において駅係員が終日不在になるほか、48駅できっぷの販売窓口が廃止されます。係員不在となる駅には、たとえば唐津線の終着駅である西唐津や、長崎本線の多良(いずれも佐賀県)、日豊本線の南行橋、新田原、築城、椎田(いずれも福岡県)、肥薩線の吉松(鹿児島県)など、地域の主要駅やターミナル駅も含まれます。なお、廃止対象でないきっぷ販売窓口の営業時間も一部短縮されます。

これに伴い、駅ホームや改札口にカメラを設置し、一部では遠隔監視も導入するほか、窓口でのきっぷ受け取りのルールも一部変更されます。「福岡市内または北九州市内の駅係員が終日不在となる駅」や、「一部時間帯に駅係員が不在の駅」「インターネットで予約したきっぷが受け取れない駅」から乗車する際、利用当日に最寄りの販売窓口がある駅まで列車を利用した場合、その運賃をきっぷ購入時に払いもどすルールに変更するということです(2022年1月から変更の予定)。

また、介助が必要な場合は、当日連絡であっても介助スタッフが赴き対応するとのことですが、事前の連絡への協力を呼び掛けています。2022年夏頃を目途に、介助の申し込みのウェブ窓口も開設するといいます。

なお、2022年2月からは香椎線で試験的に、駅のスタッフではなく列車の乗務員が乗降の手伝いをする運用を開始するとのことです。

係員無配置になる吉松駅。肥薩線と吉都線の接続点(乗りものニュース編集部撮影)。