バルセロナが複数選手の放出を計画しているようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えている。

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響や無計画な補強によって深刻な財政難に陥るバルセロナは、今夏にチームの絶対的な存在だったFWリオネル・メッシが退団したこともあり、ピッチ上でも苦戦。ラ・リーガでの低迷を受け昨シーズンから指揮を執っていたロナルド・クーマン前監督を解任したクラブは、レジェンドであるチャビエルナンデス監督を後任に据えた。

しかし、指揮官交代後も成績は改善せず、チャンピオンズリーグ(CL)ではグループステージ敗退の屈辱を味わうと、ラ・リーガでも18試合を消化した現時点で7位と苦しんでいる。

こうした状況を受け、クラブはチャビ監督をサポートするため来年1月の補強を計画。すでにマンチェスター・シティスペイン代表FWフェラン・トーレスとの交渉が大詰めを迎えているとも報じられている。一方で、サラリーキャップの問題に加えて補強資金も乏しいクラブにとって、望み通りの補強をするためには余剰人員の整理が当面の課題だ。

『ムンド・デポルティボ』によると、クラブはMFフィリペ・コウチーニョ、DFサミュエル・ウンティティ、GKネト、FWルーク・デ・ヨングが1月に退団することを望んでいるという。

コウチーニョは2018年1月にリバプールから1億3500万ユーロ(現レートで175億円)の移籍金でバルセロナに加入するも、チームにフィットすることはできず。苦しむブラジル代表に対しては古巣リバプールインテルのほか、エバートンニューカッスルが興味を示しているともされており、クラブはできる限り好条件のオファーを期待している。

一方で、ウンティティ、ネトについては高額な給料が障害となっており、現在まで獲得に興味を示す具体的なクラブは現れていない。また、レンタル移籍で加入中のL・デ・ヨングについても保有元のセビージャがシーズン中のレンタル破棄を望んでいないこともあり、放出が難航する可能性もある。

バルセロナとしては少しでも早い余剰戦力の放出を望んでいるが、現時点ではどの選手にも具体的なオファーが届いていないことから、来年1月の最後までもつれるかもしれない。

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