原嘉孝主演のWBB vol.19『ウエスタンモード』が、東京・こくみん共済coop ホール/スペース・ゼロにて、2021 年12 月21 日(火)に開幕した。アメリカ西部開拓時代を思わせる村を舞台に巻き起こる騒動を描いた“西部アクションコメディー”だ。初日公演直前に行われたゲネプロレポートが到着した。

佐野瑞稀佐野大樹による兄弟エンターテイメントワールド・WBB の、10 周年記念公演第2弾。大樹がリーダーを務める*pnish*が2010 年にTEAM NACS森崎博之を演出に迎え上演した人気作『ウエスタンモード』を、WBB 版として上演。

今回は、WBB 初参加となる原嘉孝が、主人公・ハリーを演じる。他、冨岡健翔(ジャニーズJr.)、赤澤燈、佐藤永典、橋本汰斗、古谷大和、桜庭大翔、新正俊、福地教光、鷲尾昇、佐野瑞樹らが名を連ねた。

『ウエスタンモード』

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無法者たちがのさばる村に、颯爽と現れたハリーと、その相棒クレス。銃を片手に、次々とゴロツキたちを倒していく。すると一部始終を見ていたロニという青年から、「自分たちの村にも来てほしい」と懇願される。高額の依頼金に目が眩んだハリーたちは、意気揚々とロニの村へ出向くのだが…。

『ウエスタンモード』

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原が扮するハリーの正体は、ショーマン。伝説の無法者ジェシージェイムズを敬愛し、彼をモデルにしたウエスタンショーを披露していたところ、それが本物の決闘だと勘違いされ、用心棒として雇われてしまったところから物語は始まる。初挑戦のガンアクションを織り交ぜながら、お調子者だが仲間思いのハリーを演じていく原。これまでもコメディー作品への出演経験は多く、アウトローとのチグハグなやり取りをテンポ良くこなし、観客の笑いを誘っていく。その一方、ショーを続ける本当の理由を語るシリアスなシーンでは、ハリーの心情を丁寧に表現。物語の深みがグッと増した。

冨岡が演じたクレスは、夢を追うハリーとは正反対の現実主義者。そのコントラストが唯一無二の“相棒感”を引き立たせる。持ち前の身体能力を生かしたアクロバットでも舞台に華を添えていた。

赤澤は、自分の勘違いが巻き起こした騒動を食い止めようと、必死に村を駆け回るロニを熱演。その健気な姿にエールを送りたくなる。鷲尾はハイテンションな日本人・鰐塚を、橋本はギターでショーを盛り上げるアヴェリー役を、初演から続投。飲んだくれ男・ホーキンス役の佐野瑞樹が、ある瞬間に醸し出す迫力にも注目だ。

ノンストップで繰り広げられる西部劇コメディー。全編笑いっぱなしの100 分だが、それぞれの誇りを胸に生きる男たちの生き様が、ラストにはさわやかな感動を呼ぶ。寒い年の瀬だが、ホットな気持ちで劇場を後にできるだろう。

『ウエスタンモード』

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