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28日(火)頃にかけて今季一番の寒気と日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)の影響で、日本海側を中心に大雪となり、積雪が一気に増える恐れ。太平洋側でも積雪に注意が必要です。各地の警戒期間と警戒事項をまとめました。

大寒波とJPCZの影響で大雪の恐れ

25日(土)、日本付近は冬型の気圧配置となり、北から寒気が流れ込んできています。
28日(火)頃にかけて、日本付近は冬型の気圧配置が強まるでしょう。上空1500メートル付近でマイナス12℃以下の寒気が西日本まで流れ込む予想です。今月17日(金)から18日(土)頃に流れ込んできた寒気より強い寒気で、今季これまでで最も強い寒気となるでしょう。
また、「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)※」が顕在化するため、若狭湾から山陰付近で、特に雪雲が発達しやすく、雪の降り方が強まりそうです。この影響で、東海や近畿の太平洋側の平地にも雪雲が流れ込みやすいでしょう。
(※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、シベリア大陸から流れ込んだ冷たい風が、朝鮮半島北部に位置する長白山脈によって、いったん二分されたのち、風下である日本海で再び合流することによってできる収束帯(雪雲が発達しやすいライン)のことです。)
日本海側では大雪となり、特に北陸・近畿北部・山陰では短時間で一気に積雪が増える恐れがあります。太平洋側にも雪雲が流れ込み、山沿いを中心に大雪となり、東北や東海、近畿などでは平地でも積雪となる所があるでしょう。

各地の警戒期間と警戒事項

北海道・東北】26日(日)は荒れた天気で、日本海側を中心に雪を伴って、非常に強い風が吹くでしょう。猛吹雪による交通障害に警戒が必要です。28日(火)にかけて断続的に雪が降り、大雪となるでしょう。太平洋側にも雪雲が流れ込み、仙台平野などでも雪の積もる所がありそうです。
【北陸(3県と新潟)】JPCZに伴う発達した雪雲が次々と流れ込み、26日(日)から27日(月)をピークに山沿いだけでなく、平地でも大雪となるでしょう。多い所では、24時間に降る雪の量が100センチと予想され、その降り方が2日程度も続く恐れがあります。車両の立ち往生などのリスクがあります。降雪状況等によって、広範囲での通行止めなども懸念されますので、交通情報を確認し、通行ルートの見直しや不要不急の外出は避けるなど、検討してください。
【関東甲信】26日(日)から27日(月)頃にかけて長野県と関東北部の山沿いを中心に大雪となるでしょう。峠越えの車は冬の装備で、無理のないようになさってください。関東の平野部はおおむね晴れますが、日中も真冬並みの寒さでしょう。朝晩は冷え込みますので、路面の凍結にご注意ください。
【東海・近畿】近畿北部では26日(日)午後から27日(月)にかけて短時間に降雪が強まり、車両の立ち往生などの重大な交通障害の発生する恐れがあります。最新の気象情報、交通情報を確認し、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。普段雪の少ない東海や近畿中部・南部の平地でもしっかりと雪の積もる所があるでしょう。車は冬の装備で、雪道の運転が心配な場合は公共交通機関を使うことも検討なさってください。
中国地方】26日(日)をピークに山陰や山陽北部を中心に大雪となる見込みです。特に、山陰では、短時間に降雪が強まる恐れがあります。積雪や路面の凍結による交通障害に警戒してください。また、カーポートなどの簡易な建築物や老朽化している建築物などは倒壊の可能性があるため、近寄らないようにしてください。雪が電線に着雪し、停電が発生する可能性もあります。懐中電灯や暖をとるものを用意しておと安心です。山陽南部の平地でも積雪となる所があるでしょう。
【四国・九州】26日(日)から27日(月)にかけて山地を中心に大雪となる恐れがあり、平地でも雪の積もる所があるでしょう。積雪や路面の凍結による交通障害に注意してください。

雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を

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もしも雪道で立ち往生してしまった場合、一酸化炭素中毒に注意が必要です。
車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。
防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。

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