雑誌『WIRED』日本版編集長であり、テクノロジーがもたらす人類の未来の展望について数多くの書籍や雑誌を手がけてきた編集者の松島倫明。その松島が展覧会ディレクターを務める本展「2121年 Futures In-Sight」展は、『Future Compass』(未来の羅針盤)という独自のツールを用いて100年後の“2121”年に目を向け、デザイナーやアーティスト、思想家、エンジニア、研究者らとともに未来の視座の可視化を試みるというもの。

松島は本展の目的について「未来予測を披露するものではありません」とした上で、未知なる未来を考える意味について「たった一つの、決められた未来に抗うということです。そのための最良の方法は、できるだけ多くの未来を、できるだけたくさんの人々が準備していくことでしょう。」(本展「ディレクターズ・レターより)と述べている。

未来を考える姿勢そのものを提示し、ともに考える本展。お見逃しなく。

佐藤卓『duct Circulating Pro』(撮影:吉村昌也)

 

※掲載情報は12月23日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

「2121年 Futures In-Sight」展
会期/2021年12月21日(火)〜2022年5月8日(日)
会場/21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
住所東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン内
料金/一般 1200円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下 無料
時間/10:00〜19:00
休館/火曜日(但し、2021年12月21日、2022年5月3日は開館)、年末年始(2021年12月28日(火)〜1月4日(火))
TEL/03-3475-2121
URL/www.2121designsight.jp/program/2121/