人気TVシリーズおよび映画シリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」でミスタービッグ役を演じているダンディ俳優クリス・ノースが、ゾーイとリリー(共に仮名)という2人の女性から、それぞれ2004年と2015年の性的暴行を告発されたあと、「Daily Beast」が、今度はアヴァ(仮名)という女性が、2010年、ニューヨークのレストランで働いていた18歳の時に、性的暴行を受けたことを告発。

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さらに女優のゾーイ・リスタージョーンズが、2005年に、人気TVシリーズ「LAW & ORDER」を撮影中にお酒を飲んだノースが彼女の首すじを嗅ぎまわったこと、またニューヨークにノースが所有するナイトクラブで、ノースが従業員女性と不適切な関係を持っていたことなどをInstagramで明かしたほか、新たに、1990年から1995年まで交際していたスーパーモデルのビバリー・ジョンソンが、1995年にノースから暴行と脅迫を受けたことを告発し、一時的に接近禁止命令を受けていたことも明らかになった。

ノースは広報を通じて、「でっち上げ」「合意のうえ」とこれらの内容を否定しているが、5人の女性からの告発や告白により所属エージェンシーを解雇され、新作「SATC」とのタイアップで出演していた米フィットネス会社のCMも配信中止に。また、自身のテキーラブランド「Ambhar」の買収話もおじゃんになったそうだが、その契約額は約1200万ドル(約13億7000万円)とも言われている。

この事態を受けて「SATC」のサラ・ジェシカ・パーカー、シンシア・ニクソン、クリスティン・デイヴィスは、告発した女性たちへの支持を表明すると共に、その勇気を称賛。まだ真相が明らかになっていない早い段階での決めつけたような声明文には、「証明されるまではわからない」「長年の仲間に対してひどすぎる」「女性を敵に回すと怖いからといって、アクションが早すぎる」という声がある一方で、「サラたちがこんなに早くアクションを取るということは、心当たりがあるのでは?」「『SATC』からミスタービッグを削除してほしい。顔も見たくない」といった厳しい声も寄せられている。

「Daily Mail」によれば、2012年に結婚した妻のタラ・ウィルソンは2人の息子と共にロサンゼルスの自宅に住んでおり、指輪を外した状態で外出する様子が目撃されたが、ノースは現在マサチューセッツの別宅で生活しており、カメラマンに対し不敵な笑みでピースサインを送る余裕ぶり。「クリスマスは、妻と2人の息子と一緒に祝えることを願っている」と語っていたという。

文/JUNKO

性的暴行を告発された「SATC」のミスター・ビッグで知られるクリス・ノース/写真:EVERETT/アフロ