29日の中国の証券取引所では深セン、上海のメインボード深セン創業板の「三大指標」がいずれも下落する展開となったが、中でも醸造酒関連銘柄はほぼ全面安となった。
 
 最も大きく値下がりしたのは安徽迎駕貢酒(迎駕貢酒、603198/上海)で、取引開始からおよそ1時間の間に急落すると前場はその後もジリジリと値を下げた。後場はやや値を戻すも勢いは弱く、前日比8.17%安(6.08元安)の68.31元で取引終了となった。

 このほか、同じく安徽省の企業で中国八大名酒ブランドの1つである古井貢酒(000596/深セン)が同7.30%、酒鬼酒(000799/深セン)が同7.13%、瀘州老窖(000568/深セン)が同6.83%、安徽口子酒業(口子窖、603589/上海)が同6.81%の値下がりとなり、11の銘柄が同5%以上安くなった。
 
 また、大手の宜賓五糧液(五糧液、000858/深セン)も同5.00%、貴州茅台酒(貴州茅台、600519/上海)も同4.54%それぞれ値下がりした。
 
 迎駕貢酒は2003年設立で、白酒と呼ばれる醸造酒の生産を中心に、飼料の加工、販売も手掛ける。2021年1〜9月期の営業収入は前年同期比42.62%増の31億8037万元、純利益は同80.84%増の9億6193万元。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

醸造酒関連銘柄がほぼ全面安、五糧液や貴州茅台も大幅安に