2022年1月5日より放送開始となるTVアニメ『オリエント』より、武蔵役・内田雄馬と鐘巻小次郎役・斉藤壮馬による放送直前対談インタビューが到着した。ついに放送が始まる『オリエント』の魅力を、2人が余すことなく語っている。また、第1話のあらすじと先行場面カットも公開となった。



オリエント』は『別冊少年マガジン』(講談社)にて好評連載中の漫画で、『マギ』『すもももももも 地上最強のヨメ』などで知られる大高忍の最新作。


戦国時代の日ノ本に突如現れた“鬼神”が世界の覇権を握ってから150年、“武士団”だけがその支配に抗い戦い続ける中で、武士に憧れた2人の少年・武蔵と小次郎が「“最強の武士団”結成」の夢を誓い、鬼退治に挑むというストーリーとなっている。2022年1月5日(水)より、テレビ東京BSテレ東AT-Xにて放送開始。主人公の武蔵役を内田雄馬、親友・鐘巻小次郎役を斉藤壮馬が演じることが発表されており、人気キャストが演じる熱いバディに注目が集まっている。

【画像】第1話先行場面カット もっと見る


1月5日からの放送開始が控える今、武蔵役・内田雄馬と鐘巻小次郎役・斉藤壮馬による放送直前対談インタビューが到着した。内田は「ネオ戦国と謳いながら、登場人物たちが抱える葛藤は、誰もが共感を覚える部分があり、いい意味で非リアルとリアルが混在している。それが『オリエント』の先の読めないワクワク感に拍車をかけているとも思います。」、斉藤は「『主人公だったら熱血。相棒はクール』といったイメージがあるかと思います。でもそんな王道が次々と覆されていくのが『オリエント』なんです。」と同作の魅力を語っている。


<放送直前対談インタビュー(全文)>

――まずは原作を初めて読んだ際の感想をお聞かせください。

内田:もともと僕は、和テイストのある作品が大好きなので、ワクワクしながら読み始めましたね。大高忍先生のダイナミックな絵と、生み出される『オリエント』ならではのファンタジー感にすごく刺激を受けました。また、冒険譚的ストーリーにもすごく魅力を感じています。

斉藤オリジナリティーにあふれたキャラクター造形も『オリエント』の魅力ですよね。少年マンガって、「主人公だったら熱血。相棒はクール」といったイメージがあるかと思います。でもそんな王道が次々と覆されていくのが『オリエント』なんです。しかもその斬新さがキャラクターの根幹部分ともしっかり結びついているので、読んでいてすごく共感できる。大高先生のすばらしいマンガ力を味わえますね。

内田:あと少年マンガとしてのワクワク感も、盛りだくさんなんだよね。巨大なお城が移動したりとかさ。

斉藤:そうそう。お城があるかと思ったら、現代のバイクのような乗り物があったりして。少年心というか、かっこいいもの好きにもたまらない作品だと思いますよ。


――お2人が演じているキャラクターについて教えてください。

斉藤:僕が演じる鐘巻小次郎は、ぱっと見だとクールでニヒルなキャラクターに感じると思います。ですが本来の彼はわりと等身大の男の子で、二枚目然としていない親しみやすいキャラクターなんです。相棒である武蔵の立ち居振る舞いに劣等感を感じたり、はたまた色仕掛けにあっさり引っかかったり、謎に生活力が高かったり(笑)。彼は血筋のせいで辛い目にもあっているのですが、それも含めて“成長過程にある人”という部分に、リアリティーを感じますね。

内田第1話や第2話と、それ以降では、小次郎の見え方も変わるよね。

斉藤第1話、第2話はだいたい武蔵視点で描かれるからね。武蔵からの印象も加味されて、クールな印象が強いかもしれません。その後のストーリーでは、ヤンチャだったり大人げない姿だったりも見ることができるので、かっこいい見た目にも関わらず微笑ましい男の子だと思います。


――内田さんが演じる武蔵は、どんなキャラクターですか?

内田:少年マンガの王道である「まっすぐで熱血」な要素はもちろん持っているんですけど、それ以上に「空気を読んで本音を言えない」といった別の面を持ち合わせているキャラクターです。武蔵のような主人公は少年マンガではすごく珍しいんじゃないかな。ネオ戦国と謳いながら、登場人物たちが抱える葛藤は、誰もが共感を覚える部分があり、いい意味で非リアルとリアルが混在している。それが『オリエント』の先の読めないワクワク感に拍車をかけているとも思います。また斉藤くんの話にもありましたが、親しみを感じやすいキャラクターは武蔵より小次郎だと思います。武蔵は、彼の行動を通して“気づきや発見”を与えてくれると感じていて、その真面目な考え方だったり一途な信念だったりにかっこよさを感じますね。

斉藤:武蔵はモノローグが多いよね。

内田:そうだね。とくに序盤は自分自身と対話するシーンが多いかな。かと思えば、どんなにピンチな状況でも絶対に自分を曲げないところがあって。そんな武蔵の姿は、これまでに演じてきた主人公キャラクターと大きく異なっていて、すごく新鮮だなと感じています。


――お互いのキャラクターの印象はいかがですか?

内田:武蔵が己の中に“武士”という確固たる理想像を持っているのに対して、小次郎はこれから理想の自分を見つけていくキャラクターだと思います。成長が期待できる男の子ですし、周りからの影響でどんどん変化していくんじゃないかな。

斉藤:ある意味、ミーハーなのかもね(笑)。

内田:そこも武蔵と違うんだよね。いい意味で2人は似ていないよな。

斉藤:ただ全部が違うというわけでもないんだよね。たとえばお腹が空いたときは、2人とも不機嫌になってケンカに発展するし。自然に通じ合うときと、真反対の行動をするときが、絶妙なバランスで繰り広げられるので、見ていて飽きない2人だよね。


――斉藤さんは武蔵というキャラクターにどんな印象を持っていますか?

斉藤:まだ10代半ばなのに「すごく大人だな」と感じる瞬間が多いです。小次郎はもちろん、今後登場する武士の少女・服部つぐみも、自分の気持ちに正直というか勢いで行動するところもある子なんですよ。かたや武蔵は物事、とくに人間関係を俯瞰で見ることが多い。あと、自分の気持ちを言語化する能力も高いですね。だからこそ「俺はこうしたいんだ!」という意思をはっきり示すことができるのでしょうが、まだ若いのに凄いなと関心してしまいます。また、そういう性格の武蔵だからこそリーダーに向いていると思うし、小次郎たちの背中を押してくれるのだと思います。



――ちなみに斉藤さんは学生時代、リーダータイプでしたか? それともサポータータイプでしたか?

斉藤:自分が抱えられる以上の責任は負いたくないタイプだったので、生徒会長に推薦されることもありましたが、頑なに拒否していました(笑)。代わりに副会長や副部長といった役職に就くことが多かったです。

内田:僕は中学生のときに生徒会長に立候補して、就いたこともあるよ。高校生のときは部長をやっていたかな。

斉藤:本当!? リーダーに憧れていたの?

内田:目立ちたかった、という気持ちはあったかな(笑)。それとは別に「俺の意見をみんなに伝えたい」という気持ちも強くて。その方法として生徒会長や部長になるのが一番早いと思ったから、立候補した感じ。

斉藤生徒会長になったときは、何を伝えたかったの?

内田:当時の僕の中学校って、教師と生徒の関係が良くなくて。一部の生徒から「教師は生徒を平等に扱え!」という声が上がっていたんだ。だけど内田少年は「いやいや教師も人間だぞ。好き嫌いがあるのは当然じゃないか。教師と良い関係を築きたいのなら、生徒からもっとコミュニケーションを取るべきだ」と思ったんだよね。しかも、その考えが絶対に正しいとも当時は思っていた(笑)。それで、生徒全員に自分の考え伝えようと生徒会長を目指したんだ。

斉藤:実際に伝えられたの?

内田:全校集会みたいな場で伝えられたよ。ただ、それで満足しちゃった内田少年は、以降、生徒から持ち上がった様々な提案を「それでいいと思う」と頷くだけのダメリーダーになっちゃっていたけどね(笑)。

斉藤:(笑)。まぁでも自分の意思を突き通す感じとか、まんま武蔵だよ。僕は僕で、小次郎の一歩引いた性格や武蔵に対する劣等感などにすごく共感できるし、お互い気持ちが入りやすい良い役を演じさせてもらっているよね。


――お2人はプライベートでも仲がよいそうですが、アフレコのとき、武蔵と小次郎の相棒感を表現しやすかったですか?

内田:あくまでキャラクター同士のことなので、僕らの関係をキャラクターに投影することはもちろんありません。とはいえ、親友としての空気感をいち早く掴むという部分においては、『オリエント』の現場はかなり早かったように思います。

斉藤:そうだね。お互いのことをよく知っているからこそ、息を合わせるような芝居はすぐにそろうようになったと思います。もっと言うと、つぐみ役の高橋李依さんを加えたメイン3人は、好きなものや面白いものの感覚が似ているように思いますね。武蔵、小次郎、つぐみの3人でコメディータッチの掛け合いをすることも多いのですが、演じている僕ら自身も“しっくりくる”感覚を何度となく味わっています。あ、でも高橋さんはたまにわからない部分があるかな……。言葉で説明するのが難しいんだけど、宇宙的発想というか(笑)。

内田:それがまた面白いんだけどね。いい刺激になっています。

斉藤:ほんと『オリエント』チームは、仲が良いですよ。

【関連】斉藤壮馬「僕と雄馬くんの日々が盗撮されています」内田雄馬と“ルームシェア”テーマに撮影


――改めて、第1話の見どころをお聞かせください。

内田第1話は『オリエント』の世界の説明をされつつも、物語の緩急や盛り上がりがしっかりあり、あっという間に見終わってしまうほど夢中になれると思います。ラストには小次郎とセリフを合わせる瞬間も合って、第2話への期待感が半端ないですね。一方で、第1話の武蔵と小次郎の関係はお互いに思うところがあって、少々複雑です。2人が何を思い、どのように心を通わせて、同じ道を歩くことになるのか。その始まりを見届けていただけたら嬉しいです。

斉藤:たしかに第1話での小次郎は、武蔵に対して冷たいかもね(笑)。その裏にある小次郎の思いにも注目してほしいです。見せ場としては武蔵のほうが多いですし、小次郎も武蔵の影に隠れがちです。でも縁の下の力持ちというか、武蔵の活躍を信じて最高のパスを出す小次郎の姿に、共感してもらえるのではないかと思います。そして続く第2話は小次郎フォーカスが当たるストーリーです。小次郎という若者の熱さを知るうえでとても重要な回なので、お見逃しなく!


――最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。

斉藤:アニメの放送を期待してくださっていた方々、お待たせいたしました。これから武蔵たちの長く壮大な旅が始まりますが、映像も音楽も、そして我々の芝居も最高の形で楽しんでもらえる作品になっています。原作ファンの方はもちろん、アニメで初めて『オリエント』を知る方も、ぞんぶんに楽しんでください。個人的には日常シーンの何気ない会話だったり、キャラクターがふとした瞬間に見せる表情だったりに、オリジナリティーと普遍性を持っている作品だと思います。武蔵や小次郎、そしてこれから登場する魅力的なキャラクターたちの心の機微にも注目していただければと思います。

内田:心が沸き立つネオ戦国バトルアクションを楽しめる『オリエント』ですが、武士たちの真っ直ぐな生き様など、大人が見ても楽しめる作品です。ぜひ濃厚なドラマと爽快なバトルシーンを堪能してください。きっと続きが気になって、原作マンガにも手を伸ばしてしまうことでしょう(笑)。そしてもっともっと『オリエント』を好きになっていただき、武蔵や小次郎たちと一緒に冒険を楽しんでいただけたら嬉しいです。

【対談カット】斉藤壮馬
【対談カット】内田雄馬


▼TVアニメ『オリエント』本PV



第1話あらすじ】

動乱の世。日ノ本は突如飛来した謎の生命体「鬼神」に支配され、鬼神に抗う武士は大罪人とされ、忌み嫌われていた。人々が鬼神を崇める中で、武蔵には心に秘めた夢があった。それは、幼なじみ小次郎と一緒に「最強の武士団」を作り、鬼退治をすること。かつて日ノ本に自由を取り戻すために鬼神に立ち向かった武士のように。小次郎の亡き父・自斎が語ってくれたように。しかし、それは世間の嘘と戦うことでもあった……。



■TVアニメ『オリエント
テレビ東京1月5日(水)から 毎週水曜24:00~
BSテレ東1月5日(水)から 毎週水曜24:30~
AT-X1月6日(木)から 毎週木曜21:00~
AT-Xリピート放送:毎週月曜9:00/毎週水曜15:00~
※放送日時は変更になる場合がございます
【キャスト】内田雄馬斉藤壮馬高橋李依日野聡下野紘和氣あず未石谷春貴大西沙織羽多野渉小西克幸
【原作】大高忍(別冊少年マガジン連載/講談社

©️大高忍・講談社/「オリエント」製作委員会

公式サイト:https://orient-anime.jp/
公式Twitter:@orient_PR #オリエント  


ドワンゴジェイピーnews