2020年末の公開が延期されていた俳優のケネス・ブラナーが監督と主演を務める映画『ナイル殺人事件』が、2月25日より公開されることが決定。本予告と本ポスターが解禁された。

【動画】愛と欲望と嫉妬が渦巻く―『ナイル殺人事件』本予告

 本作は、ミステリーの女王アガサ・クリスティが生涯を通して書き続け、今なお全世界で愛される名探偵ポアロシリーズの中でも、アガサ自身が「旅行物のミステリーで史上最高傑作」と称する『ナイルに死す』を映画化した犯罪ドラマ。謎解きの面白さだけでなく、人を愛することで生まれる嫉妬と欲望が複雑に絡み合う人間ドラマも描かれる。2017年に公開された前作『オリエント急行殺人事件』に続いてケネスが監督・主演を務め、名探偵エルキュール・ポアロを再び演じるほか、アネット・ベニング、ガル・ガドットらが脇を固める。

 大富豪の美しき娘が、新婚旅行中のクルーズ船内で殺された。容疑者は、彼女の結婚を祝うために集まった乗客全員。なぜ彼女は殺されなければならなかったのか。世界一の私立探偵ポアロは、ナイル川に浮かぶ船内という完全な密室で起こった殺人事件の真相へと迫っていく。人を愛しすぎることで生まれる激しい嫉妬と欲望が生み出す禁断のトライアングル・ミステリー。それは、これまで多くの難事件を解決してきたポアロの人生をも大きく変える。

 本予告は、名探偵ポアロ(ケネス)が大富豪の娘リネット(ガル)と出会う場面から始まる。リネットは夫サイモン(アーミー・ハマー)とクルーズ船の新婚旅行に訪れ、2人の結婚を祝うため友人らが集まり、船内はお祝いムード一色に。彼女に招かれ豪華客船に乗ることになったポアロが「私を呼んだのは何か理由が?」と尋ねると、リネットは「私に大金がある限り友人はいない」「皆が私を狙ってる。誰も信じられない」などと不穏な言葉を口に。そしてある晩、第一の殺人が起こる。被害者は、幸せの絶頂にいたはずのリネット。これを皮切りに、連続殺人事件へと発展していく。

 生前のリネットが語っていた通り、容疑者はクルーズ船の“乗客全員”。映像にはリネットの親友で彼女に恨みを持っていたサイモンの元婚約者ジャクリーン(エマ・マッキー)、密かにリネットに恋心を寄せていた医師のウィンドルシャムラッセル・ブランド)、リネットの財産管理人アンドリュー(アリ・ファザル)、リネットの結婚式でパフォーマンスをするために雇われたシンガーのサロメソフィー・オコネドー)、サロメの姪ロザリー(レティーシャ・ライト)、リネットのメイドのルイーズローズ・レスリー)、リネットの名付け親で後見人のマリージェニファー・ソーンダース)など多彩な人物が登場し、彼らの愛と欲望が複雑に絡み合う様子、そしてポアロが密室で起きた難事件に挑む姿が映し出されている。

 本ポスターは、クルーズ船に乗ったキャスト陣がミステリアスな表情で前を見据える姿を描いたもの。上には「愛の数だけ、秘密がある。」というコピーが添えられている。

 映画『ナイル殺人事件』は2月25日より全国公開。

映画『ナイル殺人事件』本ポスター (C)2022 20th Century Studios. All rights reserved