日本経済は近年、成長が停滞しているが、それでも日本は今なお世界3位の経済大国だ。だが、中国人から見ると、日本の若者はどこか「豊かに見えない」のだという。中国メディアの百家号は4日、「日本の若者が豊かに見えないのはなぜか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、中国人からすると「日本の若者は豊かに見えない」と感じることがあるが、別に貧しいわけではないと指摘している。ここでは、お金があるはずなのに豊かに見えない生活をしている若者について論じていて、主に2つのタイプに分かれると分析した。

 まずは「学費のため」に節約している人だ。日本では中流家庭の多くの若者が、大学生になるとアルバイトをして学費や生活費を稼いでいると紹介した。また、社会人になってから奨学金を返している人も多く、生活を切り詰めているので「豊かに見えない」のだと論じた。

 また別のタイプは、「趣味にお金を使う」人だ。お金はあっても見栄やメンツのためにはお金を使わず、自分の趣味には気前よくお金を使う日本人の若者は少なくないと指摘。また、日本人女性は化粧品にはお金を使うとも紹介し、日本人と中国人とでは「お金をかける分野」についての感覚が大きく違っていると論じた。

 それで記事の中国人筆者は、日本の若者は豊かに見えないだけで、実際には貧しいわけではないと説明している。中国人はメンツを大切にするため、日本人以上に「他人からどう見られているか」を気にする傾向が強く、無理して高級車に乗ったり、高級ブランド品を買ったりする若者は多い。

 日本人はメンツのためだけの消費はほとんどしないのは事実で、結局のところは日本と中国の若者では価値観が大きく異なっているということなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

「日本の若者が豊かに見えない」のは消費の感覚が違うから=中国