母親になることが夢だったというイギリス在住の女性は、これまで複数の男性とデートを重ねてきたが運命の相手に出会うことができずにいた。そんななか、ある映画を観てシングルマザーになることを決意した彼女は、ドナーから精子提供を受けたのち1回目の人工授精で妊娠に成功したという。『Metro』『The Mirror』などが伝えた。

ブリストルに住むサラ・フィリップスさん(Sara Phillips、36)は2019年、人工授精で授かった娘のベラちゃん(Bella、2)を出産した。

昔から母親になることが夢だったというサラさんは、それまで10年ほど複数の男性とデートを重ねてきたが運命の人に出会うことはできなかった。そこで精子提供ドナーの助けを借りてひとりで子供を産むことを決心したそうだ。

サラさんはその決断についてこう明かしている。

「ひどい言い方かも知れませんが、過去に交際した2人が最悪で自分がまるで傷物のように感じていました。はじめて真剣な交際をしたのは19歳の時で、何だかよくわからないままその関係を解消しました。その後、ソウルメイトだと思える男性に出会ったのですが、最終的には浮気されてしまって。私は彼を疑いもせず完全に信頼していたのに…とてもショックでした。それ以降、誰かと真剣にお付き合いすることはなくなりました。」

そんなサラさんはある日、ジェニファー・ロペス主演の映画『バックアップ・プラン(邦題:カレには言えない私のケイカク)』を観たことをきっかけに、自分だけの力で子供を産みたいと考えるようになった。

「主人公がドナーから精子提供を受けて妊娠したというストーリーで、最初は映画の中だけの話だと思っていたんです。実際にそんな選択肢があるなんて考えもしませんでした。でもシングルマザーになることを真剣に考えるようになって、さらに調べてみると私にもできると分かったんです。」

そう語るサラさんはドナーから精子提供を受け、1回目の人工授精で妊娠に成功した。その費用は総額6000ポンド(約94万円)だったそうで、現在は今年3歳を迎えるベラちゃんにきょうだいをつくってあげたいと考えているという。

「ベラを授かるために使用したドナー精子のサンプルがまだ2つ残っているんです。ベラには絶対にきょうだいをつくってあげたいし、子供たちのためには同じドナーの方がいいと思っています。大きくなったら自分たちのルーツについて語り合うこともできますからね。」

一緒にいる人は運命の人ではないかも知れない…そんな不安を抱えたくなかったがゆえにシングルマザーになる選択をしたサラさんは、ベラちゃんが生まれてからは誰ともデートすることなく過ごしてきた。しかしベラちゃんが成長した今、また気軽に人と会うようになったそうだ。

「もちろんベラが一番大切だし、いつも娘のことを中心に考えています。だから相手のことをよく知った上で、もし本当に好きな人ができたとして、その相手が私たちを安心させてくれる人であればベラにも紹介するかも知れませんね。」

画像は『Metro 2022年1月5日付「Woman in her 30s quits dating and spends £6,000 to become a mum via sperm donor」(Picture: Mercury Press)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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