面積の広さや自然の豊かさなど、何事においても本州とはスケールの違う、北海道。今ツイッター上では、道東に位置する弟子屈(てしかが)町で撮影された動画が話題になっている。

【話題のツイート】一瞬にして雲になった…


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■マジックのような出来事

北海道

「弟子屈くらいの気温になると、お湯が一瞬で雲になるんです」とコメントを添え、青空の下で撮影された動画を投稿したのは、ツイッターユーザーのファルコンまつばらさん。鍋にお湯を入れ、雪道を歩いている。

北海道

次の瞬間、空に向かってお湯をかけると「カラッ」と乾いた音を立てて雲になってしまった。ほんの一瞬の出来事に、衝撃を受けた人も多いだろう。目の前でマジックを見せられているようだ…。


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■ネットでは驚きの声

ファルコンまつばらさんの投稿にネットでは、「湯気が出てるだけやん…と思ったら最後!」「すごい。確かに雲だ」「うぉーって声が出たわ」「ホントに雲になった時の衝撃デカすぎた」といった具合に、驚きの声が続出。

他には、「これはやらなきゃ! 子供とやる」「夢。これいつかやる絶対やる!」など、実際にトライというコメントも多く見られた。

■観光資源が豊富な弟子屈町

動画が撮影された弟子屈町は、湖として日本一の透明度を誇る「摩周湖」や国内最大のカルデラ湖の「屈斜路湖」があるだけでなく、温泉も豊富な観光スポットとしても有名。そして、冬場(12~3月)の気温は、ほとんど氷点下以下となっている。

ファルコンまつばらさんによると動画撮影時は-17~18℃で、このくらいの気温だと今回のような雲が作れるのだという。都内では考えられない寒さじゃないか…。


■雲になる現象はムペンバ効果?

今回のツイートは、投稿からわずか数日で17万を超えるいいねを獲得。

そして、気になる人も多いであろうお湯が雲になる現象については、映画『天気の子』の気象監修を務めた雲研究者の荒木健太郎氏が、「わかりやすいムペンバ効果の実験。お湯は冷たい水より短時間で凍りやすいという現象で、1963年タンザニアの中学生Mpembaが発表。最近、温度にむらがあるときに局所的に高温になった物質は、低温の分子状態にすばやく移行できるということが示されました。氷の雲がいい感じ」と引用ツイートで説明してくれた。

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(取材・文/Sirabee 編集部・小野田裕太

お湯が一瞬にして雲に変化? 北海道で起きた「マジック」のような出来事が話題