年始に行われた前節から2週間。この間にEFLカップやFAカップ、はたまた新型コロナウイルスの影響で延期されていた試合が行われ、それぞれに忙しい年明けを迎えた各チーム。イングランドではオミクロン株が猛威を振るう中、今まで通りリーグ戦は続けられる。

今節きっての注目カードは、首位マンチェスター・シティと暫定2位チェルシー頂上対決。前節のアーセナル戦でリーグ戦11連勝を収めたシティは、7日に行われたFAカップ3回戦では主力を揃えてスウィンドン・タウンを粉砕。公式戦直近15試合で14勝とした。

一方のチェルシーは、前節はリバプールをホームに迎えて2-2の引き分けに。リーグ戦では2試合連続ドローとなった中、この2週間の間にEFLカップではトッテナム、FAカップではチェスターフィールドと対戦し、両大会で難なく次のラウンドへ進出。EFLカップでは3大会ぶりの決勝進出を決めた。

そんな両者がプレミアリーグの上位2チームとして激突するのは史上2度目のこと。前回は2015年1月に行われ、2位のシティが首位チェルシーと1-1の引き分けを演出している。また、9月に行われた第6節でチェルシーに勝利しているシティだが、2020年7月のリバプール戦を含めて、欧州王者相手に連勝中。イングランドのクラブが欧州王者に3連勝を挙げたのは、ノッツ・カウンティ(1982)トッテナム(1983-84)、エバートン(84-85)の3クラブとなっている。

シティvsチェルシーの結果を見守りながら、上位浮上を虎視眈眈と狙う3位のリバプールは、リーグ戦3試合未勝利と足踏み状態。FAカップではシュルーズベリー・タウンに快勝したものの、FAカップでは前半24分で退場者を出したアーセナルを相手にゴールレスドローとなった。今節の相手はブレントフォードだが、昇格組とのホーム戦はここ2試合未勝利。最後に3試合未勝利を記録したのは2002年1月まで遡る。

今節はまた、トッテナムアーセナルによるノース・ロンドンダービーも好カードの一つ。元日のワトフォード戦で勝利を収め、コンテ体制発足以降、リーグ戦ではいまだ負けなしのスパーズは、前述のようにEFLカップでは指揮官の古巣チェルシーに敗れてしまったものの、FAカップではモアカムを一蹴。対するアーセナルは、リーグ戦4連勝で迎えた前節のシティ戦を落とすと、FAカップでは格下のノッティンガム・フォレストに敗れる醜態を晒してしまった。

9月にエミレーツ・スタジアムで行われた同ダービーでは、アーセナルが3-1で勝利しており、13-14シーズン以来のスパーズ戦連勝を目指している。だがスパーズも、アーセナルとのホーム戦では過去7戦で5勝2分け無敗で、1960年から1968年にかけて記録した9戦無敗に次ぐ好成績を残している。

なお、前回対戦ではスミス・ロウとサカがゴールを挙げたアーセナルだが、1シーズンにトッテナム戦のホームとアウェイ両方で得点したイングランド人選手は、93-94シーズンのイアン・ライトが最後となっている。

7位のマンチェスター・ユナイテッドはアウェイのアストン・ビラ戦に臨む。アストン・ビラとは10日のFAカップでも対戦しており(1-0で勝利)、2連戦となる。前節はウルブスに敗れリーグ戦7試合ぶりの黒星を喫したが、今節はプレミアリーグ史上初となるアウェイ通算300勝がかかる重要な一戦となる。

ユナテッドにとってアストン・ビラは、プレミアリーグにおいて37勝(アウェイ17勝)と最も白星を並べている相手。また、クリスティアーノ・ロナウドは個人的にもビラ戦は9試合で8ゴール3アシストとお得意様としており、これはプレミアリーグにおける特定の相手に対する最多得点かつ最多ゴール関与となっている。

分の悪いアストン・ビラだが、今冬の移籍市場ではコウチーニョとディーニュという即戦力を獲得し、チーム力の底上げに成功している。ジェラード監督にとってはこの上ない後押しとなったが、プレミアリーグにおいて赤い悪魔との初戦で白星を挙げたのは、過去18人の指揮官のうちアルテタ監督ただ一人となっている。

プレミアリーグ第22節
▽1/14(金)
《29:00》
ブライトン vs クリスタル・パレス

▽1/15(土)
《21:30》
マンチェスター・シティ vs チェルシー
《24:00》
ノリッジ vs エバートン
ウォルバーハンプトン vs サウサンプトン
ニューカッスル vs ワトフォード
《26:30》
アストン・ビラ vs マンチェスター・ユナイテッド

▽1/16(日)
《23:00》
リバプール vs ブレントフォード
ウェストハム vs リーズ
《25:30》
トッテナム vs アーセナル

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