実は高難易度会社員後半。「人生100年、定年70歳!」などといわれているが、70歳まで今の会社にいられるとは限らない。企業は早期退職で中高年社員を追い出しにかかり、残っても賃金カット、職場は針のむしろということも珍しくない。

◆「女性活躍」に追いやられリストラに怯える

「この年でヒラなら、出世は絶望的ですね」

 新卒で入った精密機械メーカーに勤務する池橋智之さん(仮名・54歳)は、自嘲気味に語る。

バブル入社組はとにかく人数が多く、目立った実績を上げられずに埋もれてしまいました。しかし、そんな僕でも10年前、子会社に出向した際には、係長になったんです。ところが、年上の部下や外国籍の社員をまとめきれず、2年で異動。事実上の降格で、その後はずっとヒラ社員です」

◆尻ぬぐいするのは男性社員ばかり?

 一方、女性活躍推進の流れに乗り、池橋さんの会社でも女性管理職の割合が増加中だという。

「つい先日は、10歳年下の一般職の“女のコ”が管理職になりました。正直、仕事ができるタイプではありませんが、女性というだけでゲタを履かせてもらっている。他の女性管理職も踏ん張りが利かないし、交渉も苦手。尻ぬぐいをするのは、男性社員ばかり。モチベーションは上がりません」

◆40代は積極的に新規案件に取り組むべき

 出世できない理由は本当に「逆差別」なのか真偽のほどは定かでないが、限られた「出世のパイ」を女性に奪われたと池橋さんは悲嘆に暮れる。

テレワークでは喫煙所での“根回しトーク”もできず、ますます 『使えないオッサン』認定され、肩身は狭くなっています。定年まで居残れたら御の字ですが、今年中には大規模なリストラが行われるという噂もあって戦々恐々としています。今、40代の人には、積極的に新規案件に手を挙げたり、後輩に指導したり、上にアピールすることをオススメしますね」

 自らを棚に上げて「女性活躍」に足をすくわれたと訴える池橋さんは、果たして定年まで会社に居続けることはできるのか。

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[70歳まで働く方法]―


「出世が見込めない以上、少しでも資産を増やそうとFXを始めましたが、ロスカットしてしまいました……」。池橋さんの苦難は続く