タイタニック

日本歴代興行収入ランキング第3位の映画『タイタニック』は、25年前の作品ながら、現在でも映画に使用された楽曲や有名になったシーンがまねされるなど、衰えない人気を誇っている。

その長きにわたる人気を象徴するエピソードが、出演した男性によって明かされたことで話題を集めている。『Daily Mail UK』など海外メディアが報じた。


■広告か映画かの選択

アメリカ・ユタ州にあるスキー・スノーボード施設を運営する会社で、デジタルマーケティングディレクターを務めるリーストンプソンさん(30)。彼は幼少の頃、タレントエージェントのコンテストに入賞したのを機に、キッズモデルとして活躍していた。

そんなリースさんの母親にエージェントは、ガソリンスタンドの広告と映画『タイタニック』に出演する2つの選択肢を用意してきたという。そこで母親は、映画を選択したそうだ。


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■記憶に残るシーンに出演

映画『タイタニック』では、航行中の豪華客船タイタニック号が氷山に衝突してしまう。船内はあっという間に浸水し、大混乱に陥った。

そして一等船室の旅客を先に救命ボートへ案内するため、三等船室の乗客は船内に閉じ込められてしまう。そのシーンに登場するのが、リースさんが演じたアイルランド系の男の子であった。

沈みゆく船の中、救助ボートに乗船することはかなわず、親子3人で部屋にとどまり悲劇的な最後を迎える場面は、タイタニック号とともに命を落とした数多くの三等船室の旅客を象徴する姿として、人々の記憶に残るシーンとなった。

■出演料とロイヤリティが続く

タイタニック』への出演で、約3万ポンド(約470万円)を受け取ったリースさん。このお金はその後のリースさんの教育、車、生活費用にあてられたそうだ。

また、映画が公開されてから数年の間は、ロイヤリティの支払いが数千ポンドあったのだという。ロイヤリティには変動があり、1998年VHS1999年にDVDが発売されたときには、大金が舞い込んだのだそうだ。


■興行収入20億円を突破

2012年、タイタニック号沈没から100周年記念で公開された3D版によって、『タイタニック』は世界累計興行収入20億円を突破。世界で最も成功した映画のうちの一つとなった。

現在でも四半期ごとに100~300ドル程度のロイヤリティの支払いを受けるリースさんは、「ロイヤリティを心待ちにしているわけではなく、入ると、おっ! 100ドル! やった! という感じです」「今後もたくさん放送されるといいですね、僕にたくさんお金が入るってことですから」と取材に答えたそうだ。

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(文/Sirabee 編集部・原田パラン

映画『タイタニック』出演から25年 現在もロイヤリティ収入を得る男性が話題に