代理母として多くの子供をこの世に送り出し、ギネス世界記録を持つ女性。そんなベテラン代理母が、自分と夫の子供を出産したことに気づかず、他人の手に子供が渡ってしまった。『Mirror』など海外メディアが報じている。
■代理母のギネス世界記録
イギリス・コルチェスターのエセックスに暮らすキャロル・ホーロックさん(55)は、代理母として13人の子供を出産した経歴を持つ。2020年10月には「最も多くの子供を代理母として出産した女性」として、ギネス世界記録に認定された。
キャロルさんが出産してきた子供たちの多くは、他人の精子をキャロルさんの体内に注入する人工授精の形で行われてきた。そのため、ほとんどの子供たちはキャロルさんが生物学的な母親だそうだ。
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■父親違いが判明
キャロルさんが代理母となるため妊娠に挑む際には、妊娠が確定するまで一切の性交渉をしないよう要求されている。しかしながら、夫であるポールさん(69)とキャロルさんは、予防策を取りながら普通の性生活を送っていたのだという。
そんななか2004年6月、キャロルさんの卵子と代理母出産希望者の精子によって、4,300グラムの男の子をが生まれた。
しかし数週間後、事態は一変した。代理出産のエージェントから、DNAテストの結果で男の子の父親はポールさんであることが判明したと、怒りの連絡が入ったのだという。
■途絶えた連絡
この連絡を受けたキャロルさんとポールさんはひどく動揺し、連絡をくれたエージェントに「男の子のご両親は、子供を手放したいのですか?」と何度も尋ねたそうだ。
代理母出産希望の両親は、子供を育てていく決意をした。その意思を尊重し、実子をあきらめることにしたキャロルさんとポールさん。お互いに以前の結婚での実子はいたものの、2人の間には子供がいなかったため、ひどく落ち込んだという。
さらに、代理母となったほとんどの子供の家族と連絡を取り合うというキャロルさんだが、この男の子の家族とは連絡が途絶えてしまったそうだ。
■再会を心待ちに…
イギリスでは、代理母出産を通じて赤ちゃんが養子となる際、18歳になったら自分がどうやって生まれてきたのか、親と連絡が取りたいのかなどについて、手紙を残す登録をすることができる。
キャロルさんと心臓病を抱えるポールさんは、6月に18歳の誕生日を迎える息子からの連絡が来ることを、期待しているそうだ。
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