和歌山県和歌山市で消防士長を務める33歳の男性が、YouTubeでゲーム実況動画を約1年に渡って配信し、約115万円の収入を得ていたとして減給10分の1(1か月分)の懲戒処分を受けた。公務員は副業が禁止されている。匿名の通報が市に入り、調査を行ったところ発覚した。

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 男性は休日や勤務後の時間を用いて動画配信を行っていたという。収益の振込先口座を家族名義にしていたということから、副業禁止の規則への抵触は意識していた部分はありそうだ。

 今回のように、処分や注意を受けた公務員YouTuberはほかにもいる。

 2020年4月には、石川県宝達志水町の男性職員が、YouTubeに自動車の魅力を紹介する動画をアップロードし、最大で年20万円ほどの広告収入を得ていたことが発覚。男性は町から注意を受けたが、その後は収益の管理を母親に移し、自身は出演や制作へ関わっているだけと主張し、動画は削除していない様子が『朝日新聞』(朝日新聞社)のウェブサイト「朝日新聞デジタル」に報じられた。

 また、2020年11月には、陸上自衛隊宮古島駐屯地の37歳3等陸曹の男性が、ゲームの実況動画を投稿し、約108万円の広告収入を得ていたとして停職4日の懲戒処分を受けている。男性は2017年6月から19年3月の約2年に渡って継続的に動画を投稿していたという。

 さらに、2021年9月には、京都府宇治市の職員が、2019年12月から20年7月にかけて個人的な趣味の動画を配信し、約26万円の収入を得ていたとして、減給10分の1(1か月分)の懲戒処分を受けたことが判明。こちらも今回の消防士長の件に同じく、匿名の通報を元に発覚している。

 やはり、YouTube動画は誰しもが見られる環境にあるため、公務員YouTuberの身バレは防ぎようがないのが現状と言えるだろう。

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