股間

新型コロナウイルスに感染すると、回復してもさまざまな後遺症に苦しめられるという。イギリスでは、ロンドンの有名大学が200種類を超える後遺症の報告についてまとめていたが、そのひとつが「ペニスが縮んだ」という報告だ。

『The Sun』が泌尿器科医の意見を求め、回答の内容が注目を集めている。


■200種類を超える後遺症

新型コロナウイルスが風邪と大きく異なるのは、回復後にも心身の不調を訴える患者が少なくないことだ。

昨年7月には、イギリスのユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(以下UCL)が56ヶ国の約3,400人からオンライン調査で得られた回答、そして医療機関からあがってくるデータとともに、ランセットの学術誌『EClinicalMedicine』に後遺症に関するデータを報告した。

そこで200種類を超える後遺症があると発表し、人々の大きな関心を集めている。


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■性生活にも影響が…

新型コロナウイルスの後遺症では、倦怠感、脳の認知機能低下や呼吸器症状を訴える人が最も多く、循環器、嗅覚、味覚の異常を訴える人も多い。

ほかにも性機能障害、皮膚のかゆみや帯状疱疹、女性の月経不順や不正出血、過活動暴行、下痢、耳鳴りなど、症状は多岐にわたることがわかっている。

また極めてレアながら、早期閉経、あくびができない、泣いても涙が出てこない、脳が熱く燃えている感覚、人格が攻撃的になったなどの報告があるという。さらに、男性感染者の5%近くが睾丸や陰茎のサイズ縮小を経験という事実は、世の男性をぞっとさせていたことだろう。

■ペニスが3.8センチ縮んだ男性

オンライン調査のなかで、新型コロナウイルス感染者の男性が「退院後に勃起不全の問題が始まり、ペニスが1.5インチ(3.81センチ)も縮んだ。医師からは、サイズの自然な回復は期待できないと説明された」と回答したという。

『The Sun』がこの件について意見を求めたところ、泌尿器科医は「コロナは血管にも損傷をもたらす。ペニスの血管内皮細胞にウイルスが侵入した場合、それも十分に考えられる」と回答した。

そして回復後の性機能障害は男性患者の約15%に起きるといい、勃起不全を訴えた男性2名のペニスからウイルスが検出されたとの発表もあると、説明された。


■神経学的な後遺症は失職も

UCLのアクラミ博士は、感染者の96%が少なくとも90日間、一人でいくつもの後遺症に悩まされ、うち65%は症状が半年間も継続していると説明する。

神経学的な症状を訴える人も目立つといい、どの年齢層でも均等に発症していることから、働き盛りなのに仕事に支障をきたし、失職した人も少なくないと指摘。感染しても風邪程度などと甘くみず、やはり「決してかかるまい」という気持ちが必要だという。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

新型コロナ感染でペニスが縮むことも 泌尿器科医は血管損傷による後遺症を否定せず