16日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、トンガの海底噴火による津波警報に対する関口宏や解説委員の言動に、批判の声が上がっている。

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 番組冒頭、関口が日本列島津波警報が発令されたことに触れ、「トンガというところでもって火山が噴火しまして、それによる津波警報が出ております。これをお伝えしながら、番組をお伝えしなければなりません」と話す。

 その後、気象庁地震火山部の地震情報企画官が、現在の情報から「通常の地震で発生する津波とは異なると考えている。ただし、これが津波かどうかはわかっていない」などと、詳しいことがわかっていない様子をうかがわせる会見が放送された。

 会見を見た関口は「なんだかよくわかりません」と話す。すると、TBSの福島隆史解説委員が「非常に歯切れが悪かったですね」「わからないことだらけの記者会見」などと気象庁の姿勢を批判。しかし、関口から「福島さんは見当がつくんですか?」と聞かれると、他の事例を挙げて「似ている」などと取り繕ったものの、明確な答えは出せなかった。

 福島解説委員の対応に、「文句を言っているだけ」「自分で解説できないのに気象庁にクレームを入れるのはおかしい」「すごく高慢」と視聴者から怒りの声が上がる中、話題は新型コロナウイルスへ。

 すると、関口はテレビの画面に表示された日本地図と津波警報・注意報を伝えるテロップに、「画面はどうしても津波の警報を出すために、どうしても日本地図を出さなければいけないんでしょうか? ちょっとこれは見にくいかもしれませんが、今日はちょっとお許しください」と発言した。番組の最後にも「いろいろなことがあってみなさんしゃべっていただけなくてごめんなさい」とコメンテーターに謝罪し、津波に注意を呼びかける言動は出てこなかった。

 画面には津波警報を表す日本地図とともに、左側には「岩手に津波警報逃げて」というテロップが表示されていた。安全を確保するよう促す日本地図とテロップを邪魔扱いしたようにも思える関口のコメントに、「不適切」「ちょっとおかしい」「津波警報の日本地図が邪魔のような発言って、放送人として終わっていないか?」などと厳しい批判が寄せられる。ただし、番組のファンからは「問題ない」「嫌なら見なければいい」という擁護も出ていた。

 把握している情報の中から現象を説明した気象庁を批判し、「津波警報が邪魔」とまで発言した『サンデーモーニング』。番組への批判は、耳に届いているのだろうか。

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