鳥取大学に勤務する50代の男性教授が、立場を利用して学生に不適切な言動を浴びせていたとして、懲戒処分を受けたことが判明。その行動に怒りの声が上がっている。

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 この教授は自身の研究室で学ぶ学生のうち、1人に対し単独で作業することが困難な作業を「1人でやるように」と指示し、違反した場合は研究室を追放するなどと圧力をかけ、精神的に追い込んだ。さらに、学生のLINEメッセージを無断で確認し、その内容を叱責していた。

 また、別の学生には1時間半にわたり大声で叱責した上、「研究室を辞めさせる」などと発言した。2人の学生はそれぞれ大学側に相談。調査の結果、教員の立場を利用して不適切な言動を行う「アカデミック・ハラスメント」に該当すると判断し、停職10日間の懲戒処分とした。大学は「再発防止に務めハラスメント防止の取り組みを強化していく」と話しているが、現状具体策などは発表されていない。

 教授の行動に、「学生は未熟でどうしようもなく弛んでいることもあるけれど、だからといって精神的に追い込むやり方はおかしい」「大学教授だし、普段から偉そうにしていたんじゃないの。上から叱責されたこともなさそうだし」「勝手にLINEのメッセージを見て叱責するなんて、人間としてのモラルがない。教授以前の問題」と怒りの声が上がる。

 また、「停職10日で、単なる休暇じゃないか。痛くも痒くもない。これでは改心は期待できない」「処分が甘すぎる。10日で人間が変わるとでも言うのか」「アカデミック・ハラスメントってすごく多いと聞く。大学の運営にも問題があるのでは」という指摘も出ていた。

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