インドネシア高速鉄道建設計画は、日本と中国が受注を激しく争った末、最終的に中国が受注し、工事を進めてきた。建設の遅れなども指摘されていたが、2022年末までに開通する見通しとなったようだ。

 中国メディアの網易はこのほど、インドネシア高速鉄道建設を通じて、「中国のインフラ工事はインドネシア人を圧倒したに違いない」と自画自賛する記事を掲載した。

 インドネシア高速鉄道は、インドネシアの首都ジャカルタと第三の都市バンドンを結ぶ約142キロの路線で、2015年9月に中国が受注し、2016年1月に起工式が行われたが、その後なかなか工事が始まらず2018年6月になってようやく工事が進み始めた。

 記事は、同路線は2022年までに完成予定だと紹介し、「実質、わずか3年ちょっとの短期間で完成させることになる」とし、「中国の実力を示した」と胸を張った。そして「神速」的な建設スピードは、インドネシア人を圧倒したに違いないと自賛している。

 また、受注競争で日本に競り勝って受注したことは称賛に値すると改めて胸を張った。世界で初めて高速鉄道を開業させた国である日本は、「中国高速鉄道の教師」だったが、インドネシアは日本ではなく中国を選択しており、「中国の国際的な影響力はますます大きくなるだろう」と自信を見せた。

 しかし、インドネシア高速鉄道建設を巡っては、当初計画に比べて建設コストがずいぶん高くなり、開業後も採算がとれる見込みは薄いとの見方もある。インドネシア国民から高い評価を得られるかどうかは、「どれだけ経済効果を生むのか」、「安全に運行が可能なのかどうか」といった開業後の状況に左右されるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

これが実力だ! インドネシア高速鉄道「工期は実質3年ちょっと」=中国