ヤクルト村上宗隆内野手(21)が18日、神宮球場の室内練習場で自主トレを公開。「全てのタイトルを取れるなら取りたい。去年よりさらにいい成績を残すことは絶対条件」と昨季のセ・リーグMVPがさらなる飛躍を誓った。

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 めざすは「ミスター・パーフェクト」だ。昨季は三塁手として13失策を記録。日本一連覇を目指す今季に向け「エラーは13個減らしたい。0でいきたいです。守備もゴールデングラブを目指してやりたい」と守備タイトル獲得にも意欲を示した。

 初の本塁打王(39本)に輝いた打撃面でも進化を目指す。オフに出演した番組ではバットのモデルチェンジやフォーム改造に取り組むことを明かしていた。結果を残したシーズン翌年にも変化することをいとわず、常にベストを模索することで成長を続けている。

 あと46本に迫るNPB史上最年少の通算150本塁打も「すごく難しい数字だと思うけど、それ以上を目指して頑張りたい」と腕をぶす。

 また、今や「球界の顔」といえる存在にまで成長した村上が今季、さらに奮起する出来事もあるという。

 「今季村上たちはプロ5年目を迎えます。同世代で大学生活を送ってきた選手たちが一斉にプロに合流する年となる。高卒入団の同世代の選手の中では頭一つ抜けた活躍をしていますが、今度は同期の大卒選手たちとの争いも注目される。いよいよここで存在感を示せれば、彼らの世代は村上世代といわれることになるでしょうね」(放送関係者)


 野球界でよくいわれる〇〇世代に関して明確な定義はない。ただ「松坂世代」のように同世代の中でも圧倒的なパフォーマンスを残した選手の名前をつけていわれることが通例となっている。その意味でいえば、すでに「村上世代」といわれるようになっていてもおかしくないが、未だに「清宮世代」という表現も散見される。

 そこには「清宮は何といっても高校通算111本塁打を記録し、甲子園のヒーローともなった。そのときの鮮烈な記憶が様々な人々に残っているため、未だに清宮が注目される部分はある」(同)という。

 2017年のドラフトは「清宮ドラフト」ともいわれ、清宮をめぐって7球団が指名。ヤクルトは清宮の指名権に失敗したことで「外れ1位」として村上を獲得したストーリーも野球ファンの間ではよく知られている。

 「ここまで順調に成長してきた村上ですが、ここからがさらに大事になる。先の大目標にはメジャー挑戦も掲げていますが、これまでのような成長曲線を描けるか。本人の自覚がより一層求められます」(同)

 圧倒的な存在感を示し「村上世代」確立へ―、燕の若き主砲の活躍に期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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