俳優の山崎育三郎が1月16日、MCを務めているレギュラー番組「おしゃれクリップ」（日本テレビ系）の出演を“大人の事情”で欠席。“期間限定スペシャルMC”として女優の菅野美穂が登場した。

　山崎は欠席する前週の9日、番組のラストでもう1人のMCでパートナーである女優の井桁弘恵に「わたくし、山崎育三郎、来週から何回か出られません！　前代未聞でしょ？」と報告。代役となる菅野美穂にその場で電話してMCを依頼するという展開で井桁をはじめ視聴者を驚かせていた。

「山崎が欠席することになったのはドラマ『DCU』（TBS系）に出演するため。芸能界では同じ時間帯に局をまたいで重複した出演をしてしまうことを“裏かぶり”と呼んでおり、それを各局で連携を取りながら避けるようにしています。基本的にはキー局のみが“裏かぶり”を忌避しており、地方局はそうとは限りません。“裏かぶり”をキー局が忌避するのは番組スポンサーに対する配慮と言われており、簡単に言うと視聴率が分散されるのを防ぐため。

『DCU』は通常21時から54分の放送。『おしゃれクリップ』は22時からの放送なので本来は被らないのですが、16日の『DCU』第1回は15分拡大のため『おしゃれクリップ』と被ってしまい、そのため山崎は欠席となりました。23日の第2回も15分拡大なので山崎は欠席。通常放送なら戻ってくるでしょうが、今後も拡大スペシャルがあるたびに欠席することになるでしょう。

　山崎は『前代未聞』と語っていましたが、実際はほかの番組でも“MC欠席”が起きたことはあります。最近では俳優の沢村一樹が昨年1月期のドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない！！』（日本テレビ系）に出演するために、真裏でレギュラーMCを務めていた『突然ですが占ってもいいですか？』（フジテレビ系）をしばらく欠席していました。

　また、お笑い芸人の東野幸治がMCを務める『ワイドナショー』（フジテレビ系）は14年4月から16年9月まで2部構成でしたが、番組後半の第2部『ワイドナB面』に東野は出演していませんでした。これは第2部に切り替わるタイミングで『東野・岡村の旅猿～プライベートでごめんなさい～』（日本テレビ系）が放送されていたため。今後は“一時降板”というシステムが定着していくかもしれません」（芸能記者）

　ネットでは《見てるほうはそこまで気にしてないとは思うけど仕方ないのかね》《役者さんは、作品によっては裏かぶりはしょうがないよね》《こういう縛りやめればいいと思う》など“裏かぶり”に対してさまざまな声が寄せられた。

　それだけ、山崎がドラマでもバラエティでも求められているということなのだろう。

（柏原廉）

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