ツイッターに投稿された1枚のお弁当の写真。焼いた玉子と海苔で虎を表現した、一見するとよくあるキャラ弁のように見えますが……投稿にはなんと7万件もの「いいね」が付くなど大きな反響が。実はこちら、ただのキャラ弁ではなかったのです。

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 このお弁当を作ったのは、ツイッターユーザーのかとちゃんさん(@chankatoteacher)の長男さん。高校生の長男さんが中学生の妹のために初めて作ったお弁当なのです。

 かとちゃんさんのつぶやき「ただのキャラ弁ではありません」にある通り、確かに「ただのキャラ弁」ではありませんね。子を持つ親の立場としては色々と想像してしまい、なんだか胸が締め付けられるような、色んな感情が押し寄せてきます。

 かとちゃんさんに話をうかがうと、このお弁当は長男が学校から課題として出されたものなのだそう。「誰かのことを想って食事を作る」という内容で、通常であれば家で一食振る舞うなどを考えそうですが、長男さんは中学生の妹さんのために作ると自ら決意。

 これまで作ったことのないお弁当でしたが、お弁当の中身やキャラ弁のアイデアは長男さん自身が考案。調理時はかとちゃんさんの妻が時々アドバイスをしていたそうですが、手出しは一切なし。独力でお弁当を完成させました。

 ちなみに妹さんには当日までの秘密でした。兄からの突然のサプライズに驚きつつもとても喜んでいたそう。あまりのかわいさに食べるのをしばらくためらったそうですが、食べると味もおいしくあっという間に完食したとのことです。

 妹さんからの感想を聞いた長男さんは特に表情の変化もなく淡々としており、いつも通りに振る舞っていたそうですが、きっと内心ではうれしく思っていたことでしょう。

 「普段それほど会話のない兄妹ですが、お弁当を通して気持ちを伝え合えたことをうれしく思います」と、かとちゃんさん。何かと大変な子育てですが、こうした瞬間に立ち会えることが、子育ての醍醐味と言えるのかもしれませんね。

 心あたたまる兄妹のやり取りには「優しいお子さんですね。そして素晴らしいお弁当!」「ほっこりしました」といったコメントが寄せられ、多くの方が目を細めたようです。

<記事化協力>
かとちゃんさん(@chankatoteacher)

(山口弘剛)

「ただのキャラ弁ではありません」 兄が妹のために初めて作ったお弁当