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「ステキな出会い」を求めるマッチングアプリだが、しばしば悪夢のような出会いもやってくる。掲示板ミクルに1月中旬、「自称ストイックなのに年収200万なんですか?」というスレッドが立った。スレ主は20代の男性で、アプリで知り合った女性の発言にキレているようだ。いったい何が起きたのか。(文:okei

「ストイック」とは何か?を語りだす男性

男性は次のように説明する。

「投資・イラストデザイン・Youtuber・ライター、脚本家、あれもこれも掛け持ちでやっていて年収200万以下、実家暮らし33歳のフリーランス女が『私、ストイックなんですよー。』って威張ってきました」

ちょっとした話題づくりのひと言にも思えるが、この言葉が男性の心に激しく突き刺さったようだ。彼は続けて、このように書き込んでいる。

「俺が少し、イラっと来て『へえ。ストイックなんですかー?』『実家暮らしですよね?親に住まわせてもらっている時点でそれはストイックって言うんですかね?』『貧乏生活でも一人暮らしをしながら、のし上がっていく。それがストイックです』」 

これに対し女性からは「なんなんですか?」と一言、それで連絡は途絶えたそうだ。

男性は「実家暮らしで自立せず、仕事もどきなことをして、ストイックを豪語して欲しくなかったです」と、投稿を締めくくっていた。

コメントの中には、スレ主に共感し励ます声もあった。しかしその多くは男性の主張に首をかしげる内容だ。

「実家暮らしや年収低いのは、ストイックに無関係ではないですかね」

「実家暮らしでも禁欲的な生活をしていればストイックでしょう。(中略)のし上がっていこうという人がストイックとは思えないんですが…」

ちなみに、辞典で有名な出版社、三省堂の「ことばのコラム」によると、ストイックという言葉は一般的に「禁欲的に自分を律しているありよう」をさすという。

「ストイックはもっと、崇高的なもの」

スレ主は、そうした指摘にもめげず、次のように主張していた。

「ストイックはもっと、崇高的なものだと思っています。誰にも甘えることなく、自分を律する人。彼女はいつまでも実家に住んでいる惰性で、年収200万止まりだと思っています」

だいぶ、こだわりが強い。「禁欲的であれば、年収も上がる」という信念のようなものがあるのかもしれない。その世界観だと、仙人の年収はすごいことになりそうだ。

しかし、ここまで「禁欲」とか「崇高」にこだわる男性が、マッチングアプリで出会いを探す時代なのだと思うと、なんとも感慨深い。ほんと、ステキな出会いがあるといいですね!

【参照元:掲示板ミクル https://mikle.jp/】

「自称ストイックなのに年収200万なんですか?」マッチングアプリで女性に説教した男性