1月15日、「車の中の丸められたカーペットから人の足が見える」と事件のにおいを察知した目撃者から警察に通報が入った。誘拐または殺人などの可能性もあり、警察官は現場に急行してすぐに捜査を行った。ところが該当の車を発見して確認してみると、思わず失笑してしまう結果が待ち受けていた。「暗い月曜日の気分を上げてくれる面白いニュース」という声があがった事の顛末を『The Independent』などが伝えている。

ロンドン北部ケンブリッジシャー州を通る高速道路“M11”で、「不審な物を積んでいる車が走っていた」という通報が同州の警察に届いた。目撃者によると怪しい車の中には丸まったカーペットが積まれており、そこから靴を履いた人の足が飛び出ていたというのだ。明らかに誘拐または殺人など深刻な事件のにおいがする事態に、警察官は現場に急行した。

通報者の情報により、警察官は同州イーリー市エンジェルドローブという通りで該当の車を発見した。そして職務質問を行い積まれていた荷物を確認すると、驚くべき事実が判明した。目撃者が見たのは足であることには間違いなかったのだが、それはおとぎ話に登場する王子様に見立てたマネキンだったのだ。

詳しい事情を聞いてみると運転者は誕生日パーティーに向かう途中だったようで、車内にはこのマネキンだけではなく、等身大パネルなどが積まれていたという。

写真には車の奥にパネルのような物が何枚か重なっているものが確認でき、後部座席が埋まってしまうほどたくさんの物が積まれていた。問題のマネキンは助手席部分に足が突き出るような形で置かれており、確かにこれを目にしたら事件と勘違いしてもおかしくない。

同警察がFacebookにて「この運転者には同じことが起こらないようにアドバイスしました」と一連の内容を投稿すると、「暗い月曜日の気分を上げてくれる面白いニュースだ」「なんてアドバイスしたのか気になる」「まあ用心するに越したことはないよね」「めちゃくちゃ笑ったよ」などのコメントが届いた。

なお今回のように勘違いによる警察への通報は過去にも発生しており、フジツボにびっしりと覆われた下半身だけのマネキンが浜辺に打ち上がっているのを見て遺体と勘違いしたりロボット掃除機を泥棒と勘違いして警察が突入する騒動に発展したケースも話題を呼んでいた。

画像は『Cambridgeshire Constabulary 2022年1月17日付Facebook「When we received a call on Saturday lunchtime to reports a vehicle was travelling along the M11 with a pair of feet」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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