シーアは、初の監督映画「ライフウィズミュージック」に対する批判の嵐に自殺も脳裏をよぎったそうだ。

複雑性PTSDを患うシーアだが、来月日本公開予定の同作で、自閉症ティーンミュージック役にマディ・ジーグラーを起用。同症状を持たない俳優を使ったことで論争を呼んでいた。

ニューヨークタイムズ紙でシーアは、親友でコメディアンのキャシー・グリフィンを紹介しつつこう話している。

「私は自殺願望が再発して、リハビリに行った。彼女が(キャシー)が私の命を救った」

ミュージック役は当初、自閉症を持つ俳優をキャスティングしたものの、本人が余りの重圧を感じたことから、マディに変更になったとシーアは以前明かしていた。

「マディを入れた私は、エイブルイスト(非障がい者優先主義者)だったんだって思った。20の自閉症コミュニティ話し合いをしてたけど、さらに20もあることは知らなかった」

そして自身の決断について、「(自閉症の俳優の起用に)挑戦してみた。マディーを配役するほうが思いやりがあると思って、私が決めたの。13人の発達障害のある人々を配役したわ。トランスジェンダーも3人いて、娼婦やドラッグ中毒ではなく、医者や看護婦や歌手といった役でね。映画を誰も見てやしないなんて、寂しい事だわ。私の心はいつだって間違っていなかった」と擁護していた。

また、健常者を起用したかったというより、単純にマディーなしでは働けないと感じたからだとシーアは主張してもいた。

「これは身内びいきだわ。だって彼女なしではプロジェクトが出来ないのよ。彼女なしではやりたくもないし、芸術にならないの」

「エラスティックハート」や「シャンデリア」など、数々のシーアのミュージックビデオに出演しているマディーは、自身が「自閉症の人達をからかっている」と思われるのではないかと恐れていたというが、シーアは「そんなことはさせない」と断言したそうだ。

しかし、批判から守れないと気が付いたと認め、「実際にはそういった事から彼女を守ることが出来なかったって。出来ると思ったんだけどね。出来る限りの事をしても、守り切れないこともあるって気が付いたの」と話していた。