私たちの安全を守ってくれる信号機。子供から大人まで毎日利用している公共の建築物である。そんな信号機に“巨大な手”が写り込む、なんとも不思議なショットが今ツイッターで話題となっている。

【話題のツイート】MAJIRIさんが制作した本物にしか見えない信号機


■街に溶け込む普通の信号機だが

注目を集めるのはツイッターユーザーのCityscape Studio/都市モデラーMAJIRIさんのツイートだ。

信号機が完成しました」の報告と同時にアップされた画像には街の信号機の写真。一見するとなんの変哲もないツイートだが、よく見ると普通では持てない位置に手があり、その手が大き過ぎる。

また信号機の上部にある地名表示が「都市景観工房前」となっており、ここでジオラマだということがようやく判明する。それくらい精巧に作られた信号機なのだ。ケーブルから歩行者用押しボタンまで、すごいクオリティ…!


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■リアルすぎる作品に驚きの声が多数

この投稿に「遠近差でやってるのかと思ったら、模型って… どんだけリアルやねん」「一瞬本物かと思ってしまった」などと見間違えたというコメントが続出。

その精巧すぎる仕上がりに感嘆の声も上がっており、「脳がバグる」と理解が追いつかないファンも散見されている。

■コロナ禍の空き時間がきっかけで

今回の取材依頼に快く応じていただいたMAJIRIさんに詳しく話を聞いたところ「ジオラマを本格的に作りはじめたのは、今から約2年ほど前」と話してくれた。

新型コロナウィルスの流行が始まり、自宅で過ごす時間が長くなったので、何か出来ないかと始めたのがきっかけ」だという。

今回の信号機については「制作日数は、約半月」と答えてくれたが、「設計だけで1週間程度かかった」そうで、「オリジナル設計であり、最も苦労した点がここでした」というくだりにMAJIRIさんの強いこだわりが感じられた。


■すでに次回作品を制作中

「今後、制作してみたいものはありますか」との問いには「次回は地下鉄の駅を作る予定です。横から覗き込むとそこには東京の地下鉄ホームが広がっている、そんな情景をイメージして現在設計を進めています」と早くも次の作品に取り掛かっている様子。

また、以前には首都高速箱崎ジャンクションを制作したそうだが「現在制作検討中なのは江戸橋ジャンクションです」と、首都高速ジャンクションシリーズ第2弾も制作したいと目標を話していた。

とにかくリアルで妥協しない作品を制作するCityscape StudioのMAJIRIさん。ジオラマに触れたことがない人でも感動を覚える見事な作品の数々に時間を忘れて見入ってしまうことだろう。

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(取材・文/Sirabee 編集部・神宮寺珠馬

本物にしか見えない信号機が話題 設計だけで1週間をかけたこだわりの作品