小池百合子

21日、東京都小池百合子都知事が都庁にて定例会見を実施。爆発的な増加を見せる新型コロナウイルスの感染状況について言及した。


■爆発的な増加を見せる

会見冒頭、コロナの感染状況について触れた小池都知事。13日に発表された新規感染者数の7日間平均(東京都、以下同)が約1,503人に対して、20日の感染者は8,638人、7日間平均で約5,386人と爆発的な増加を見せている。

専門家は全体の陽性者が増加する中で、65歳以上と10代以下の感染が増えていることを説明。高齢者については、重症化リスクが高く入院期間も長期化する傾向があり、医療に与える負荷も大きくなると指摘した。


関連記事:小池都知事、ワクチン接種状況について語る 「他の国と肩を並べていくのでは…」

■21日から「まん延防止等重点措置」

そんな中、21日から2月13日まで東京を含めた13都県で「まん延防止等重点措置」の実施となる。

かつてないスピードで拡大するオミクロン株に対し小池都知事は、「国にこれまでも確保供給について強く要望してきました、武器ともいえる3回目のワクチン接種・経口薬・中和抗体。私はこれを3種の神器と呼んでいるのですが、重点措置による対策と前述の“武器”と両方で進めていくということが重要になってきます」と力強く語った。この意識を都民や事業者と共有し、実行していく構えだ。

■感染経路の5割は家庭内

感染者の爆発的な増加に伴って保健所の業務がひっ迫。少しでも軽減するためにも、陽性者本人から濃厚接触の該当者に連絡してほしいと小池都知事は説明する。

また現在、感染経路の約5割が家庭内感染となっている。この事実に、「家庭内にウイルスをいかに持ち込まないようにするか、リスクを減らすか、一緒に住んでおられるご家族で感染を広げないかは、一人ひとりの行動にかかってくるということです」と都民へ注意を呼びかけた。


■ハンドブックも改定

自宅で療養する感染者には、以前から注意点をまとめたハンドブックを届けていたが、これを今のニーズに合わせて改定を行う。

小池都知事は、「ご自宅で療養する時の留意点や困った時の連絡先などもまとめておりますので、こちらをご参考にしていただくのと、全部読み込むのはぜひお願いしたいのです」とアナウンスした。

・合わせて読みたい→小池都知事、今後の感染対策について言及 「ワクチンを接種した後も…」

(文/Sirabee 編集部・小野田裕太

小池都知事、コロナ「爆発的増加」に危機感 武器は3回目のワクチン接種