危険なアクションシーンを俳優の代役として行うスタントマンは、常に危険と隣り合わせにある。そんなスタントマンとして活躍するロシアの男性が、今月16日に自身のInstagramで公開した動画が注目を集めている。時速80キロで車内を弾丸のように通過するスタントを捉えた映像には、驚愕の声が届いていることを『Metro』などが伝えた。

話題のスタントを公開したのは、ロシア出身のエフゲニー・チェボタレフさん(Evgeny Chebotarev、30)だ。過酷なスタントを行うことで知られているエフゲニーさんは、今回も信じ難いスタントに挑戦した。

その内容は、時速約80キロのスピードで走ってくる小型バスの車内を高速で通過するというものだ。フロントガラスとバスの後部扉を外した状態の小型バスを準備し、エフゲニーさんはあらかじめ用意していた専用の台にうつ伏せの状態になり、身を縮めるようにしてスタンバイした。

動画には車内の座席が1列に並ぶ様子が映っており、ドライバーを含めて4人が席に座っていた。ドライバーの真後ろにいる男性は雑誌のようなものを広げて読んでおり、男性の帽子や雑誌のページが強い風でなびいている様子から相当なスピードが出ていることがうかがえる。

そして次の瞬間、バスの前方からオレンジ色の物体が飛び込んできたかと思うと一瞬で通過し、車内には発泡スチロールのような白い破片が舞い散った。この弾丸のような速さで車内を通過したオレンジの物体が、エフゲニーさんだったのだ。

エフゲニーさんがあまりの速さで車内を通過したため、同乗者たちは呆然としており「彼が通り過ぎたことも分からなかったよ」と口にしている様子も映っていた。

バスを通過した後、エフゲニーさんはそのまま地面に着地した。フロントガラスを通過する時に足をぶつけてしまったそうだが、バイク用のブーツを履いていたおかげでケガはなかったという。

もともと庭師として働いていたエフゲニーさんは2018年からスタントマンに転身して危険な挑戦を続けており、昨年9月に行ったスタントで背骨を折る大ケガをしたばかりだった。この時はBMWに乗り込み、幅131フィート(約40メートル)の川を大ジャンプで飛び越えるという挑戦だった。越えることはできたのだが、対岸での着地時の衝撃で背骨を骨折してしまったという。

一時は足の感覚がない状態にまで陥っていたという報道もあり、エフゲニーさんはしばらく入院生活を送っていた。しかし大ケガをしたにもかかわらず、「背骨を骨折したことでさらに強くなった」と前向きなコメントをしたエフゲニーさんには、スタントマンを辞めるという選択肢はなかったようだ。

そんなエフゲニーさんが行った今回の復帰スタントを見た人からは「これは素晴らしい。よく帰って来てくれた」「計算し尽くされたスタントだね」といった声や、「なぜわざわざこんな危険を冒すのだろう」「さすがロシアと言ったところかな」「これがロシアの日常なのか」など危険すぎる挑戦を疑問視するコメントも多数寄せられていた。

画像は『chebotarev_evgeny 2022年1月16日付Instagram「#71 Первый в мире пролёт сквозь」、2022年1月17日付Instagram「Я сам сижу и ничего не пойму」、2022年1月17日付Instagram「Оцените трюк от 1 до 10 баллов И в чем же была опасность ???」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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