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きょう22日(土)午前1時8分ごろ、日向灘を震源とするマグニチュード6.6の地震が発生し、大分県宮崎県で最大震度5強を観測しました。揺れの強かった地域では、地震発生後1週間程度、最大震度5強程度の地震に注意するよう、気象庁は呼びかけています。

最大深度5強の地震

22日午前1時8分頃に日向灘で発生した地震について、気象庁が報道発表しました。
震源地日向灘(北緯32.7度、東経132.1度)
震源の深さは約45km(暫定値:速報値約40kmから更新)
地震の規模(マグニチュード)は6.6(暫定値:速報値の6.4から更新)
発震機構は西北西-東南東方向に張力軸を持つ型
大分県大分市(おおいたし)・佐伯市(さいきし)・竹田市(たけたし)、宮崎県延岡市(のべおかし)・高千穂町(たかちほちょう)で最大震度5強を観測した他、中部地方から九州地方にかけて震度5弱~1を観測しました。
この地震による津波の心配はありませんが、揺れの強かった地域では、落石や崖崩れなどの危険性が高まっていますので、今後の地震活動や降雨の状況に十分注意してください。
過去の事例では、大地震発生後に同程度の地震が発生した割合は1~2割あることから、揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度5強程度の地震に注意してください。特に今後2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあります。

きょう22日(土) 夜から広い範囲で雨

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きょう22日(土)、九州には次第に湿った空気が流れ込む見込みです。
このため、各地とも雲が広がり、夜は雨の降りだす所が多いでしょう。傘マークがない地域でも雨の降る可能性が高くなっています。
九州では、午前1時8分以降も震度3~1の地震が発生しています。今回の地震で揺れの大きかった所では、地盤が緩んでいる可能性がありますので、少しの雨でも土砂災害に十分注意が必要です。

この先も雨の降る日が多い 最新の気象情報を確認して土砂災害に注意を

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低気圧や湿った空気の影響を受けるため、25日(火)にかけて広い範囲で雨が降るでしょう。その後、26日(水)から27日(木)にかけていったん晴れますが、28日(金)から29日(土)は再び雨が降りそうです。
今後2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあり、今後1週間程度は、最大震度5強程度の地震に注意が必要です。
雨が降り出したら、気象情報を確認して避難に備えましょう。雨の状況に応じて段階的に、注意報や警報などが発表されます。
大雨警報(土砂災害)」や「土砂災害警戒情報」が発表されているときは、「土砂災害警戒判定メッシュ情報」などで危険度が高まっている地域を確認しましょう。自治体から「高齢者等避難」が発令されれば、主要な指定緊急避難場所が開設され始めます。
土砂災害の発生時間や場所などを予測するのは難しく、自治体で発令する避難情報が間に合わない可能性もあるため、早め早めの行動を心がけましょう。

土砂災害の前兆とは

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土砂災害の前兆現象には主に次のようなものがあります。
・斜面(崖)にひび割れが生じる
・小石がパラパラと落ちてくる
・斜面(崖)から水が噴き出す、土臭いにおいがする
・地鳴り・山鳴りがする
・湧き水が止まる
・急に川の水が濁り、流木が混ざり始める
少しでも異常を感じたら、早めの避難を心がけてください。

日頃から備えを

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いつ発生するかわからない地震に備えて、日頃から身の周りの安全を確保するようにしておいてください。
①家具の転倒を防ぐ対策をしましょう。特に、寝室の安全はしっかり確保してください。普段寝ている場所に寝転がり、家具が倒れてきたり、ものが落ちてきたりしないか確かめておきましょう。
ハザードマップを確認して、土砂災害や液状化現象の危険性の高い場所を確認しておきましょう。国土交通省や各自治体のホームページなど、インターネットからハザードマップを入手することが可能です。ハザードマップは随時更新されますので、定期的に確認するようにしましょう。地盤によって揺れる大きさが変わります。「地震のゆれやすさ全国マップ」を確認して、心づもりをしておきましょう。周辺地域で過去に起きた震災を把握し、危険意識を日頃から持っておくようにしてください。
③万が一に備えた非常用グッズをリュックにまとめておきましょう。避難時に必要なものは、日頃からリスト化しておくと便利です。非常用グッズの使用期限や消費期限は定期的に確認してください。また、情報をいつでも入手できるように、電池式のラジオを用意しておきましょう。地震による停電や通信回線が集中してもいち早く正しい情報を入手できるようにしておくことが大切です。緊急警報放送に対応しているラジオは、緊急時に自動的に電源が入るようになっています。

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