テレビの生中継では、突然起きたハプニングもそのまま視聴者に伝わってしまう。このほどアメリカのテレビ局で、生中継中に女性リポーターが車にはねられてしまうハプニングが起きた。しかし女性はすぐに立ち上がって現場でリポートを続けたという。『New York Post』『ABC7 Chicago』などが伝えている。

ウェストバージニア州ハンティントンを拠点とするテレビ局「WSAZ-TV」が、現地時間19日に放送した生中継中のハプニングが注目を集めている。当時、水道管の破裂が起きた現場に同テレビ局リポーターであるトーリ・ヨージーさん(Tori Yorgey)が現場の状況を伝え、スタジオにいるアナウンサーのティム・イルさん(Tim Irr)とやりとりしていた。

現場ではトーリさんが1人でカメラを設置してリポートしていたが、背後から突然車がやって来て彼女をはね飛ばしてしまったのだ。トーリさんはその勢いでカメラを押し倒して倒れてしまったが、幸いにも大きな怪我はなかったようで、すぐに起き上がりながら「なんてこと! 車に轢かれちゃったけど大丈夫みたい」とティムさんに伝え、さらにこのように話した。

「まさにこれがテレビの生中継よ! 実は私、大学時代にも車に轢かれたことがあったんです。その時と同じでたいしたことがなくて本当によかったわ。」

その後、トーリさんをはねた車の運転手がすかさず謝罪したが、彼女は「大丈夫です」と返したようだ。ティムさんも心配して「どこをぶつけたの?」と尋ねると、トーリさんは「わからないわ、ティム。これまでの人生が走馬灯のように目の前でチカチカしてたんだけど、これはテレビの生中継よ。何も問題はないわ」と答えている。

トーリさんは車にはねられたにもかかわらず、なるべく大事にならないように配慮しているのか「ティム、私たちは再び現場のリポートを続けますよね?」と言い、そのまま水道管の破裂についてリポートを続けたのだった。

この生中継の映像がSNSで拡散されると、このような声があがった。

「彼女がすぐに起き上がって『大丈夫です』と言ってもやっぱり心配だよ。」
「今日のトーリは2022年に私が見たテレビの中で最も前向きなものだったよ。」
「これはトーリにとって本当に恐ろしい瞬間だったと思う。彼女がプロであることは間違いないね。」

一方で「トーリさんを心配する素振りが見られなかった」とティムさんを非難する人もいたようだが、トーリさんは生中継が終わった後に念のため病院で診察を受けたという。

ちなみにトーリさんは事故に遭う前、今月21日で同局のリポーターの仕事を終え、2月からはペンシルベニア州でABC系列のテレビ局「WTAE-TV」で働くとFacebookに明かしていた。

画像は『New York Post 2022年1月20日付「West Virginia reporter hit by car on live TV ― and continues reporting」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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