中国は2010年に国内総生産(GDP)で日本を抜き、世界第2位の経済大国となった。自信をつけた中国は、様々な分野で日本を超えたと自負しているようで、それには「超高層ビルの高さ」も含まれているという。中国メディアの百家号はこのほど、中国と日本の実力差はビルの高さにも表れていると主張する記事を掲載した。

 記事はまず、日本は高い実力を持つ先進国であるとしながらも、「中国の実力も相当なものだ」と自画自賛したうえで、中国と日本の差はそれぞれの国の「一番高いビル」を比較すればよく分かると主張した。日本一高いビルは、大阪にある「あべのハルカス」だ。記事は、このビルの高さは300メートルあると紹介している。

 続いて、中国一高いビルは「119階建てで高さが623メートルの、上海タワーだ」と指摘した。日本のビルもすごいが、上海タワーはあべのハルカスの2倍の高さがあると勝ち誇ったように伝えている。米国にあるワン・ワールド・トレード・センターでさえ上海タワーより90メートルほど低いので、「中国で最も高いビルがどれだけすごいかが良く分かる」と主張した。

 記事は結論として、先進国の日本よりもずっと高いビルを建設できるというのは、中国の発展と実力のほどを示していると自賛した。中国では今でも高い建物が国の発展の度合いを示すと思っている人が多いようだ。

 中国では高さを競うかのように超高層ビルが乱立してしまったため、超高層ビルの建設が制限され、500メートルを超えるビルの建設は禁止されることになった。高いビルが好きな中国人は残念かもしれないが、安全性からすれば妥当な制限と言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

超高層ビルの高さを見れば、日中の実力差が見えてくる=中国