映画「コンフィデンスマンJP 英雄編」の大ヒット御礼舞台あいさつが1月23日に都内で行われ、長澤まさみ東出昌大小日向文世小手伸也瀬戸康史、田中亮監督が登壇した。大人気シリーズ「コンフィデンスマンJP」の劇場版第3弾となる今作の舞台はヨーロッパ。街全体が“世界遺産”に登録されているマルタの首都・ヴァレッタで騙し合いバトルが勃発するストーリーとなっている。

【写真】長澤まさみが「私たちを引っ張ってくださってるのは小日向さん」と小日向文世に言葉を掛ける

リチャード役の小日向は「こんなにたくさん見にいらしてくださってうれしいです」とあいさつをして、「初日の舞台あいさつの時に『たくさん見ていただければ興行成績も上がり、第4弾につながる』と言いましたけど、間違いなく第4弾できそうです!」と“続編”を宣言。

すると登壇したキャストがざわつき、長澤も「え? 何も聞いてませんけど?」とビックリした様子。「いやいや、何も決まってませんけど、僕が勝手に(笑)」と小日向は笑顔を浮かべ、「いつになるか全然分からないですけど、今度は日本のどこかで。国内でやりたいと思っているので、その時はぜひいらしてください」とロケ地の希望も口にした。

田中監督も「何も決まってません。でも、コヒさんが言ったということは(第4弾が)あるというつもりで、皆さん準備しましょう」とキャストに呼び掛け、続編への期待値を高めた。

そんな小日向はこの日、68回目の誕生日を迎えた。「あんまりうれしい歳じゃないですね。というか、ここまでよく元気にやってこれたなぁって思います(笑)」とちょっと照れながら、「『コンフィデンスマン』が日本の不朽の名作“寅さん”(「男はつらいよ」)シリーズみたくなったらいいなって、映画の第1弾の時に言ってたんですけど、それになりつつあるので、今朝何気に『渥美清さんっていくつまで現役でやってたんだろう?』と思って調べてみたら、68歳でお亡くなりになっていたんです。僕、その歳になったので(笑)」と話すと、長澤が「みんな、リアクションに困ってます」とツッコミを入れた。

さらに「少しずつ、僕はフェイドアウトしてもいいのかな、なんてことを今日、チラッと思ってみました」と小日向が話を続けると、長澤は「そんなこと言いながら、小日向さんはこのメンバーの中で一番元気ですから。私たちを引っ張ってくださってるのは小日向さんなんです。みんなで一つの作品を長く続けられるとは思ってなくて、でもその中心にいて、みんなをまとめてくれて、そのみんなが自由に動けるのは小日向さんのおかげですから」と感謝の言葉を伝えた。

「本当にそんなこと思ってんの?」と小日向に聞かれた長澤は「思ってますよ!」と即答。「コヒさんがいなかったら、もっとだらけていたような気がします(笑)。スタッフもキャストも仲がいいのでゆるい現場なんですけど、小日向さんがいるから締まるみたいなところがあって。それに、どのゲストさんが来ても、小日向さんが率先して温かい心で受け止めてくれるので、みんな小日向さんに付いて行ってます。いつまでもお元気でいてください」と温かい言葉を掛けると、小日向は「ありがとう、まさみちゃん。頑張ります!」とニッコリと笑顔を見せた。

映画「コンフィデンスマンJP 英雄編」は全国公開中。

◆取材・文=田中隆信

映画「コンフィデンスマンJP 英雄編」大ヒット御礼舞台あいさつより /撮影:田中隆信