韓国の2021年の文化コンテンツ輸出額は5年前と比べて92%増となったという。韓国は国を挙げて積極的に「韓流文化」を輸出していると言えるが、中国メディアの百家号はこのほど、「アジア文化の中心が韓国へと移動している」としたうえで、これに危機感を感じているのは中国ではなく、日本であると主張する記事を掲載した。

 記事はまず、韓流文化が大々的に海外へと輸出されており、アジアを代表する文化コンテンツが日本文化から韓流文化に移行しようとしていることに、日本メディアからは「危機感を訴える報道」が相次いでいると主張した。

 特に、これまで日本はアイドルグループやアニメ、化粧、ファッション、音楽などの分野で大きな影響力を持っていたが、「韓流」の出現で日本文化の影響力は韓国に追い越されたとし、それゆえ日本は焦っていると主張した。この点で中国は、悠久の歴史がありしっかりとした文化的基盤があるので、危機感などないとしている。

 記事は、韓流文化が世界中へと輸出されるようになった背景として、アジア通貨危機後に、経済振興策の一環として韓国が文化コンテンツ輸出に力を入れるようになったことがあると説明した。そして、日本の文化コンテンツと異なる点は、韓流文化は初めから海外輸出を視野に入れて作ってきたことだとし、過去の成功事例や多様な価値観を積極的に取り入れることで、多くの国で受け入れられることに成功したと分析している。

 続けて、これまでは日本の文化コンテンツが人気だった東南アジアにおいても韓流人気が高まっており、日本は強い危機感を持っていると主張して記事を結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

アジア文化の中心が韓国に! 日本は焦っているが「中国は危機感などない」=中国