プレミアリーグ第23節、アーセナルvsバーンリーが23日にエミレーツ・スタジアムで行われ、0-0のドローに終わった。なお、アーセナルのDF冨安健洋は負傷欠場した。
 
2022年に入って公式戦3敗1分けと未処理が続くリーグ6位のアーセナル(勝ち点35)が、最下位のバーンリー(勝ち点11)を相手に新年初白星を目指した一戦。前節、ノースロンドンダービーを延期によって回避し、1週間ぶりの実戦となったEFLカップ準決勝のリバプール戦ではホームで0-2の完敗を喫したアルテタ率いるチームは、その試合から先発1人を変更。負傷再発の冨安に代わってホールディングがセンターバックに入り、ホワイトが右サイドバックに回った。
 
日程面のアドバンテージを持つアウェイのバーンリーが、ロングボールを使ってのセカンドボールの拾い合いという自分たちの土俵に持ち込み、良い入りを見せる。9分には左サイドで仕掛けたマクニールのシュート性のクロスがニア上に向かうが、これはGKラムズデールがはじき出した。
 
一方、序盤の守勢を撥ね返して徐々に相手陣内でのプレーを増やすアーセナルはサカとマルティネッリの好調ウイングコンビの仕掛けを攻撃の足掛かりとする。
 
17分には相手陣内中央でルーズボールを制したラカゼットが馬力のある仕掛けでボックス右まで持ち込んで右足を振り抜くが、これは枠の右に外れる。さらに、20分には再び高い位置でルーズボールに反応したウーデゴールがスミス・ロウとの連携からボックス内で絶好のシュートチャンスも、左足のダイレクトシュートはGKポープの足を使ったファインセーブに遭う。
 
以降は相手にカウンターチャンスを与えずに押し込む形を作り出したアーセナルだが、引いてブロックを作る相手に対して、効果的にボールを動かすことができず。完全にボールを持たされる状況が続く。
 
幾度か左サイドティアニーに崩しのチャンスが訪れるが、クロスの精度やシュート精度を欠く場面が散見。前半終了間際にはボックス右で仕掛けたサカが得意の角度から左足を振り抜くが、これも枠を捉えることができず。攻撃面で停滞感が漂う中で前半を終えることになった。
 
後半も同じメンバーで臨んだアーセナルは、マクニールにファーストシュートを放たれるなど、引き続き難しい入りとなる。
 
なかなか決定機まで持ち込めない状況が続く中、61分にはサカのカットインからの仕掛けで得たボックス手前右好位置のFKを、前回対戦で直接FKからゴールを決めているウーデゴールが左足で狙うも、これはクロスバーの上を越える。さらに、直後の64分には右CKのサインプレーからボックス中央にフリーで走り込んだスミス・ロウが右足のダイレクトシュート。これがゴール前の密集を抜けてゴール左隅へ向かうが、これはGKポープに見事な反応ではじき出された。
 
一連の攻撃で完全に流れを掴んだアーセナルはここから畳みかける攻めを見せる。67分にはスミス・ロウが相手DFを振り切る見事な突破からボックス左に侵入し、ゴールライン際から絶妙なマイナスの折り返しを入れるが、ラカゼットのシュートはわずかに枠の右へ外れた。
 
自分たちの流れの中でゴールをこじ開けることができなかったアーセナルは、徐々に中2日の疲労が出始めて後半半ばから終盤にかけて攻撃が停滞。スミス・ロウに代えてエンケティアを投入し、前線の枚数を増やしていくが、守り慣れたバーンリーの堅守を前に後半序盤のような決定機を作り出せない。
 
逆に、試合最終盤にはガブリエウを前線に上げたパワープレーでゴールをこじ開けにかかるなど、前がかりなところを相手に引っくり返されて危険なカウンターを浴びる場面が散見。ただ、マクニールの強引過ぎる仕掛けに救われた部分もあり、失点という最悪な形は避けられた。
 
結局、ボールポゼッション75%、シュート20本とスタッツでは相手を大きく上回ったものの、最下位バーンリー相手に決定力を欠いたホームチームは痛恨のドロー。2022年初勝利をまたしても逃すことになった。

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