日本には中国に起源を持つ文化が数多く存在するが、中国人から見ると現代日本には「四川省ゆかり」のものも多いように映るという。

 中国メディアの網易はこのほど、日本がかつて隋や唐の時代に中国からさまざまな事物を学んだことは知っていたとしつつも、「現代の日本に四川由来の事物がこんなにたくさんあることは知らなかった」と主張する記事を掲載した。

 記事はまず、現代の日本には過去の中国王朝から学んだものが今も残されていて、「茶道」や「建築様式」をはじめ、その名残りを見ることができるものは多いと指摘した。その一方で、現代日本には四川省由来の事物も多く存在するとし、その多さは中国人からすると驚き以外の何ものでもないことを強調した。

 続けて、日本に四川省由来のものが数多くあると主張する根拠として、まず日本人の食卓に「四川料理」がすっかり浸透していることを挙げた。「麻婆豆腐」や「坦々麺」、「回鍋肉ホイコーロー)」や「青椒肉絲チンジャオロース)」、「棒棒鶏(バンバンジー)」など、日本で広く知られている四川料理は数多くあることを指摘した。

 さらに、日本ではジャイアントパンダが大人気であることを指摘し、パンダ四川省の一部などに生息する動物であることを強調したほか、日本でも人気の「三国志」も四川一帯と大きな関わりを持つことから、四川省の地名をよく知っている日本人は多いと強調した。

 記事は、現代日本は文化の輸出強国であると指摘する一方、四川省はその日本に対して文化を輸出するのに成功した地域であるのは間違いないと主張、それくらい日本ではさまざまなところで四川省と関わりのある事物を目にするのだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

文化の輸出強国である日本への文化輸出に成功した中国の「省」は?