中国は高速鉄道網の整備を国策として進めてきたが、多くの路線で赤字が続き、負債額が膨れ上がっていると言われる。中国メディアの百家号は20日、莫大な負債を抱えているにもかかわらず、中国が高速鉄道建設を止めない理由について考察する記事を掲載した。

 中国高速鉄道の負債額は、2021年の時点で5兆8400億元(105兆円あまり)になったと報じられている。多くの路線が赤字路線のため、建設すればするほど負債が増えていく状態だが、それでも建設を続けている。記事は、心配する中国人の読者に対し、建設続行は「戦略」なので心配は要らないと伝えている。

 記事によると、高速鉄道の建設を続けているのは3つの理由があるそうだ。まずは、高速鉄道には「各都市を結び地域間の経済連携を強める」役割があるためだ。次に、鉄道を1キロ建設するだけで「2800種類の仕事を提供できる」と、就業機会の確保という目的があることを指摘した。

 さらに、「中国高速鉄道の技術と競争力」を高めることにもなるという。競争力を高めれば、海外輸出につながるとの見方だ。実際、中国は日本よりも安い価格で高速鉄道の輸出を推進しており、中国高速鉄道は海外で高く評価されていると主張した。

 結局、中国は広い視野から高速鉄道網を拡大していると言いたいようだが、それでも巨額の赤字を垂れ流し続けることは難しいのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

莫大な負債を抱えても、中国が高速鉄道建設を止めない理由=中国報道