食べ物を無駄にした児童を見てキレた学校職員が、とんでもない行動に及んだ。そのせいで児童が心的ダメージを負ったこと、また数名が解雇されたことを、『The Sun』など海外のメディアが報じた。
■食べ物を捨てた女児
アメリカ・オハイオ州の小学校に通う女子児童(9)が、昼時にカフェテリアに行き、給食を食べ始めた。だが、出されたワッフルが口に合わなかったのか、女の子はそれをゴミ箱に捨ててしまった。それに気づいた職員はゴミ箱からワッフルを拾い上げ、ナプキンで表面を軽く拭いた。
そして、職員はそのワッフルを持ったまま女の子のいるテーブルに向かい、「さあ」とそれを差し出した。
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■「食べなさい」と命じられ…
捨てたはずのワッフルを渡された女の子はひどく驚いたが、「食べなさい」と命じられ、それに従うしかなかった。だがその後に体調を崩したため、母親は自宅で女の子の看病をすることに。
その上、看病のために欠勤したことが原因で、母親はなんと仕事を辞めるはめになった。
この出来事を経て女の子は「学校に行くのが怖い」と言うようになり、性格も以前とは変わってしまったという。家族はその変化に戸惑うと同時に、学校の方針にひどく腹を立てている。
■校長らは解雇に
その後、複数メディアは「ワッフルを食べるよう強要した職員1名、そして校長も解雇された」と報じている。
また女の子の家族は弁護士を雇い、賠償金の支払いなどを求めることにした。同じようなことが二度と起こらないよう要求するつもりだというから、今後の流れに注目が集まりそうだ。
SNSユーザーの多くも学校のやり方に批判的で、「これは児童虐待に等しい」というコメントが多数書き込まれている。
■「死ぬほど嫌い」約3割
しらべぇ編集部が全国10~60代の男女1,721名を対象に調査したところ、全体の28.4%が「死ぬほど嫌いな食べ物がある」と回答した。「死ぬほど」ではないが大嫌いな食べ物がある人は、大人にも多いはずだ。
食べ物を大事にすること、また栄養バランスの良い食事をすることは大切だが、無理に食べさせても好きになるどころかトラウマになるのではないか。給食の完食にこだわる学校は日本にもあるが、無理強いされても苦手意識が増すだけだ。
この女の子が食べ物を捨てた理由は不明だが、捨てた物を無理やり食べさせるのではなく、無駄にすべきでない理由を教えてあげるべきだった。
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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2019年5月17日~2019年5月22日
対象:全国10代~60代の男女1721名 (有効回答数)
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