中国は2021年に「貧困脱却の達成」を宣言したが、実際のところ都市部と農村部の格差は依然として存在している。この格差は様々な面に及ぶが、教育もそのうちの1つだ。中国メディアの百家号はこのほど、日本の教育機会は中国に比べて公平だと紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、中国の教育の現状について、「学生と親たちには大きな圧力となっている」と指摘した。どの親も良い教育を子どもに受けさせたいと願うが、レベルの高い教師が集まる「重点学校」は多くないうえ、学区制であるため「重点学校」付近の住宅価格は「学区房」として超高額になり、不公平さを助長している。

 こうした不公平さを解消するため、中国でも北京市では教師を定期的に異動させる制度を試験的に始めている。しかし記事は、日本では「教師の異動」はもう何十年も前からしてきていることであり、この制度のおかげで日本は教育の質が比較的公平になっていると紹介した。

 また、単に教員が定期的に異動するだけでなく、どの学校で働いても待遇に大きな違いはなく、辺鄙な地方の学校の場合、手当がつくのでむしろ収入が良くなるようになっており、子どもたちは基本的にどの学校でも同じレベルの教育を受けられると伝えた。これは、辺鄙な農村部ほど教育の質が落ちる傾向のある中国とは大きな違いだ。

 記事は、日本の制度から中国の教育界が学べることは多くあるとしている。しかし、子どもを良い学校に入れるために高いお金を出して「学区房」を買った人からは、教員を異動させることに反発が出ることも予想され、不公平を解消するのはそう簡単なことではないかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国に比べて公平な「日本の教育」はどうやって実現しているのか=中国