2020年から続くコロナ禍で、巣ごもり生活にすっかり慣れてしまったという人は多いことだろう。中国の動画サイト・西瓜視頻は22日、日本で暮らす中国人女性が「日本の巣ごもり生活」を中国の視聴者に向けて紹介する動画を配信した。

 この日はコロナ禍の休日ということで、家族が自宅で思い思いの時間を過ごしている。娘2人は各自パソコンで好きな画像を検索しながら、静かに座って絵を描いていて、夫は布団の中で「冬眠」していると紹介した。コロナ前は休みの日に出かけることもあったが、巣ごもりが始まってからこうして1日中、家にいることが増えたと話している。

 この後女性は、スーパーへ買い物に出かけたが、そこで「来日7年になるが日本で初めて見た」という「台湾豆花」を購入して帰宅した。娘たちと一緒にこの台湾スイーツにチャレンジしてみたところ、ぷるぷるで甘くておいしいと気に入った様子だ。

 豆花は中国にもあるが、地域によって呼び方も味も違うようで、視聴者からは、「中国では豆腐脳と呼ばれている」という指摘が多かったほか、「台湾や福建では甘い豆花が好まれるが、上海では塩辛い豆花が好まれる。中に小エビ、ザーサイ、のりを入れて醤油をかけ、最後にラー油をたらす」と、全く違う食べ方を紹介している人もいた。

 また、巣ごもりの過ごし方で悩むのは中国も同じらしく、「うちも冬眠している」という中国人がとても多かった。ゼロコロナ政策の中国では、感染者が出るとすぐに徹底的なロックダウンを実行するため、巣ごもり事情に興味を持つ人は多いようだ。ある人は1カ月家に閉じ込められた経験から、「食料の備蓄がないと相当ハード」と紹介していて、別の人は豆花の話題から通販で豆花パウダーを買って手作りしてみると面白いと提案していた。

 日本では感染者が増加していてもロックダウンのような厳しい処置はなく、買い物などにも自由に出かけられるので、配信者も日本で初めて見たという「豆花」を購入できている。同じ「巣ごもり」と言っても、日本と中国とでは状況がずいぶん違っているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

コロナ禍の「巣ごもり」、日本と中国でずいぶん違う状況=中国