1月も終盤に突入し、寒さは日に日に増すばかり。そんな中、ツイッター上では「とある車」の雪化粧が話題となっていたのをご存知だろうか。

【話題のツイート】どこか見覚えのある車が…


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■車を正面から見ると?

注目を集めていたのは、ツイッターユーザー・ぷりゅさんが投稿した一件のツイート

こちらは、都内近郊でもまとまった量の積雪が確認された6日に撮影されたもので、降り積もった雪と一台の車の姿が確認できる。一見すると何の変哲もない写真なのだが、注目すべきは車の「表情」であろう。

雪モルカー

ツイート本文に「雪モルカー」とつづられているように、車の正面には大人気キャラクター「モルカー」の顔が浮かび上がっていたのである。


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■「天才の発想」と話題に

アニメ『PUI PUI モルカー』と言えば、昨年放送開始されるや否や、かわいらしい世界観とキャラクター、一握りの「闇深さ」で多くの視聴者のハートを鷲掴みにした人気作品。

件のツイートに添えられた写真は、雪を利用して車に「モルカーの顔を再現する」ことに見事成功しており、ツイート自体は投稿からわずか数日で6万件以上ものRTを叩き出していたのだ。

雪モルカー

他のツイッターユーザーから「かわいい、癒された!」「雪降るのは大変だけど、これはやってみたいな」「これは天才の発想」などなど称賛の声が続出しているこちらの作品は、どのような経緯で誕生したのか…。

ツイート投稿主・ぷりゅさんに詳しい話を尋ねたところ、何とも微笑ましい舞台裏が明らかになったのだ。

■車の「ある要素」がモルカーを生んだ?

今回の取材を快諾してくれたぷりゅさんは都内在住。「雪モルカー」を作成した6日の空模様について、「こんなに積もる雪は年に1回あるかないかなので、家族と一緒に徐々に積もっていく様子を楽しく見ていました」と振り返っている。

夜になって積雪がまとまった量となった際、小学6年生の妹と外出する用事ができ、その際に2人揃って雪遊びをしているうちに、車にモルカーの顔を描くことを閃いたという。

雪モルカー

車体にはカバーがかけられており、綺麗に雪が積もっていたのもポイント。ぷりゅさんは「思わず顔を描きたくなって、最初はニコちゃんマークを書こうと思ったんです」「でもサイドミラーに積もってる雪が耳に見えてきて、急にモルカーが思い浮かんで。これしかないっと思い、作り始めました」と、作成時の様子を笑顔で語ってくれたのだ。


■令和の「古事成語」爆誕か

「作る作業自体はあまり難しくありませんでした」とコメントするぷりゅさんだが、どうせ作るならリアルなモルカーを目指したいということで、スマホを活用して公式のモルカー画像を確認しつつ、目の位置や顔の比率には徹底したこだわり抜いたそう。

当初は妹の方が雪遊びをしていたにも関わらず、気づけばぷりゅさんの方が雪モルカー作成に夢中になっていたというから微笑ましいかぎり。

形がほぼ完成してきた際に「何かが足りない」と違和感を覚えたのだが、こちらの答えは「モルカーの目」だったそう。ぷりゅさんは「しばらく見ていて目が死んでいることに気付いて」「妹に小さい雪玉を作ってもらい、目にハイライトを足したら、めっちゃかわいいモルカーになりました」ともコメントしている。

雪モルカー

作品の目に関するこちらのエピソードはまさに令和の「画竜点睛」…いや、「雪モル点睛」と呼ぶべきだろうか。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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