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もくじ

フラッグシップがモデルチェンジ
品格のある外観 気品ある佇まい
逞しさ→都会的 高い質感の内装
新型グランドチェロキーL いざ試乗
絶妙な味わい もたらした正確性

フラッグシップがモデルチェンジ

AUTOCAR JAPAN sponsored by Jeep Japan

ジープフラッグシップSUVであるグランドチェロキーが10年振りとなるフルモデルチェンジを受け、5世代目に生まれ変わった。

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現時点で日本に導入されているのはグランドチェロキーLと呼ばれる3列シート仕様で、リミテッドとサミット・リザーブの2グレードが用意される。

このうち、今回試乗したのは上級グレードのサミット・リザーブ。もっとも、両グレードともパワートレインなどは共通。

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サミット・リザーブは快適装備がより充実しているほか、2列目シートが3人用ベンチシートのリミテッドに対し、サミット・リザーブでは2人用のバケットシートとなるなど、一層豪華な設定となっているのが主な違いである。

エンジンは排気量3.6LのV6自然吸気式を搭載。286psと35.1kg-mを生み出す。

ギアボックスは8段ATで、クォドラトラックIIと呼ばれる4WDシステムを介して4輪を駆動。本格的なオフロード走行に必要不可欠な副変速機が、この新型グランドチェロキーLにも装備されていることはいうまでもない。

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ボディ構造は先代に引き続きモノコック式を採用。サスペンション形式は前後ともマルチリンク式だが、サミット・リザーブにはクォドラリフトと呼ばれるエアサスペンションが装備されているので、オンロードでは優れた乗り心地とハンドリングのバランスを、そしてオフロードでは余裕ある最低地上高を生かした高い走破性が期待できそうだ。

エクステリアデザインの進化も実に印象的だ。

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品格のある外観 気品ある佇まい

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ボディを構成するラインがいずれも直線的で、垂直ならびに水平基調とされた結果、品格のある落ち着いたたたずまいを手に入れている。

そのいっぽうで四角いホイールアーチや逆スラントしたノーズによって力強さを表現。

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またAピラーとテールゲートの角度を絶妙にバランスさせることで、ある種の躍動感も表現している。

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さらにいえばボディパネルの精度感や全体的なクオリティ感がいちだんと引き上げられている点も印象的。

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もちろん、フロントグリルには伝統の7スロット・タイプを採用するなどして、ひと目見ただけでジープとわかる造形に仕上げられている。

インテリアも劇的に変化した。

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逞しさ→都会的 高い質感の内装

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センターコンソールからダッシュボードに連なるラインはいずれも優雅な曲線でまとめられており、上質で洗練された印象。

先代の逞しい世界観から一転し、都会的で優しい雰囲気を醸し出している。しかも、各部に用いられたレザーやフェイシアの質感が極めて高い。

率直にいって、ヨーロッパ製のプレミアムブランドと肩を並べるほどのデザイン性とクオリティ感である。

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注目の3列目シートは居住空間に余裕があるだけでなく、シートの形状やサイズが適切なため、オトナでも余裕で腰掛けられる。

しかも、3列目シートにアクセスする際には、2列目シートをシートレールごとガバッと前方に倒せるので、乗降性は良好。

SUVで、これほど実用性が高い3列目シートというのも、なかなかお目にかかれない。

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装備の充実振りも目を見張るほどで、両グレードともにレザーシートが標準装備(サミット・リザーブはより上質なパレルモレザー)となるほか、10.1インチの大型ディスプレイを中心とするオーディオ・ナビゲーション・システムを標準装備。

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撮影:AUTOCAR JAPAN編集部

サミット・リザーブには、あの名門オーディブランドのマッキントッシュ製プレミアムサウンドが搭載されるという羽振りのよさだ。

そろそろ新型グランドチェロキーLに乗り込んでみることにしよう。

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新型グランドチェロキーL いざ試乗

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ダッシュボード上のプッシュスイッチを押すと、短いクランキングの後、エンジンが始動する。

アイドリング時のノイズバイブレーションはごく小さく、洗練された印象を与える。

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続いて、センターコンソール上の手触りがいいロータリー式シフトコントローラーを軽く捻ってDレンジを選択。

スロットルペダルを軽く踏み込むと、グランドチェロキーLは滑らかに走り出した。

3.6LのV6エンジンは低回転から十分なトルクを生み出してくれるほか、高回転域でもスムーズさを失わない。

出力特性としては、ジープらしく低回転域でより力強いタイプ。したがって市街地やワインディングロードでのドライバビリティが優れていたのはいわずもがな。おそらくはオフロード走行でも頼もしい実力を発揮してくれるはずだ。

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乗り心地は、想像していたよりもいくぶん硬めに感じられた。しかし、ボディや足回りの剛性が高く、サスペンションセッティングもていねいに煮詰められているため、決して嫌な硬さには感じられない。

それよりも、どこにもあいまいなところがない、なかなか上質で精度感の高い足回りに思えた。

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つまり、ちょっと硬めだけれど節度があって快適という、まるでドイツ車のような乗り味だったのである。

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このやや硬めの乗り心地が大きな価値を持ってくるのがハンドリングである。

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絶妙な味わい もたらした正確性

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前述したとおり、新型グランドチェロキーLの足回りからはあいまいさが感じられない。

ボディやサスペンションの剛性が不足している場合、足回りに含まれるゴムブッシュというパーツの硬度を下げて衝撃を緩和し、剛性不足を目立たなくさせているケースが少なくないが、こうするとタイヤの位置や向きを正確に決めることができず、ハンドリングの応答が悪くなったり、正確なハンドリングが期待できなくなったりする。

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いっぽうの新型グランドチェロキーLは、ボディやサスペンションの基本的な剛性が高いので、ゴムブッシュでごまかす必要がなく、結果的にタイヤの位置や向きを正確に決めることが可能となったと推測される。

したがってハンドリングは正確そのもの。わずかな操舵に対しても正確に反応する、小気味のいいハンドリングに仕上がったのである。

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こう聞くと、なんだか神経質で扱いにくい操縦性を想像されるかもしれないが、この辺の味付けもまた絶妙で、たとえば高速道路を流すようなケースではリラックスしたままステアリングを握っていられる。

しかも、新型グランドチェロキーLにはアクティブレーンキーピングに代表される運転支援装置も豊富に装備されているので、安心して高速クルージングを楽しめる。

また、今回は試せなかったものの、ジープのバッジが与えられているからには、本格的なオフロード性能を備えていることも疑う余地がないはずだ。

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内外装だけでなく、操縦性や乗り心地などの面でも高い精度感やクオリティ感が漂う新型グランドチェロキーLは、ジープの新時代を切り拓くプレミアムSUVとして幅広い支持を集めることだろう。

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ジープ新型グランドチェロキーL いざ試乗 ガラリと変わったフラッグシップ