26日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に、同局局員でレギュラーコメンテーターの玉川徹氏が出演。全国的なコロナの感染急拡大を受けて、あまり批判して来なかった岸田文雄首相に、ついに怒りの声を上げた。

 ​>>玉川徹氏、「中国みたいに大規模な検査」または「緊急事態宣言」が必要と持論 疑問の声も<<​​​

 番組では、首相や政府分科会・尾身茂会長のコロナ対応に関する発言が取り上げられていたが、これについて玉川氏は「国の責任がある人、尾身さんもそうですし、例えば総理を含めて、政治家もそうなんですけど、『この人はこういう風に言ってるんだろう』って、我々が解釈しなければいけないという状況がおかしいんですよ」と切り出すと、若者や高齢者などにどのような行動を取って、どうサポートするか具体的な話をしてほしいと求めた。

 その上で、「いわゆる官僚答弁みたいなことをやっている。官僚答弁というのは、どうとでも取れることを言って、ある種ごまかしているというのが官僚答弁の特徴なんですけど、そういうことを続けている限りにおいては、混乱が続くと僕は思うんです」と持論。

 番組では、3回目の接種状況についても紹介。政府は今月末までに1469万人に打つ目標を立てているが、昨日の公表時点で接種済みは約263万人にとどまっている。これは日本の全人口の2.1%で、経済協力開発機構(OCED)加盟国の中で最下位だという。

 これについて玉川氏は「(ワクチンについて)これくらいのキャパシティーがあれば大丈夫だろうという風な楽観、そういうような楽観が今、現実によって全て崩されて来ている」と遅れに遅れたコロナ対策について痛烈批判。

 さらに、「我々は12月からずっと主張してました、(ワクチンが)あるんだったら1月から打ちなさいよ、(ところが政府は)『いや2月で大丈夫です』って言ってた。絶対忘れませんからね私は!」と声を荒らげ、「先進国の中で最低の接種率になっている現実でこれだけ感染が大きくなっている」と嘆いた。
 
 他のコメンテーターからも岸田首相への苦言が。ジャーナリストの浜田敬子氏は「岸田さんは聞く力はすごくあるかもしれませんが、決める力が足りない」と指摘し、起業家の安部敏樹氏も「岸田さんの“口だけ番長”感がすごい出て来ちゃっている」と持論を展開した。

 ネットでは、玉川氏の主張に対して「岸田政権を批判するのはまともなことなのでは? 玉川さんのおっしゃると通りだと思います」といった賛成意見もある中、「後出しで批判されても視聴者には響かない」「私は玉川氏が『検査でコロナを封じ込めできる!』と言ったことを忘れません」「それよりも、医師会のやってることを徹底してあぶり出しましょう」といった意見が。

 また、「ワクチン三回目が進んでいる国で感染が抑えられているところがあるのですか、玉川さん」「先進国で一番遅れた理由がよくわからない」といった声も見られた。

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