ホッと一息つけるティータイムにぴったり!大学生が考案、制作した「紅茶を作る間に小説の試し読みを楽しめるティーバッグ」がツイッターで注目を集めています。

 ティーバッグと紐で結ばれた、おしゃれな装丁の小さな冊子には、実在する小説の冒頭部分が載っています。紅茶が出来るまでの時間で新たな作品との出会いが楽しめる、新感覚のティーバッグです。

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 制作を行った行雲さん(@gyouzazaza_za)はデザインを学ぶ大学に通う3年生。話を聞くと、この作品は過去、自身が作った作品をリメイクしたものとのこと。

 行雲さんが通う大学のデザイン科では一年生時に「紅茶課題」と呼ばれる、紅茶にまつわる課題が出されるのだそう。行雲さんは「紅茶のティーバッグをリデザインしなさい」というテーマに対し、「紅茶プラス何かを組み合わせたら面白そう」と考えた結果、この「小説の試し読み」のアイデアを閃きました。ちなみに当時、ツイッターで発表した作品にも2万件の「いいね」が付き大きな話題になりました。

 現在就活中の行雲さんは自身のポートフォリオに載せるために作品のリメイクを決意。制作時間は12時間ほどを要し、新たな作品を作り上げました。作品のタイトルは「Leaf Time」。「体も心も温まる時間を」をコンセプトに、温かみのあるカラーが目を引く、かわいらしい作品に仕上がっています。

 作品のポイントは「葉をイメージしたロゴ」。過去作の投稿に対し「二つの『葉』を楽しめて幸せですね」というコメントが寄せられたことから「茶葉」と「言葉」をモチーフにしたロゴを思い浮かべたそう。

 また、以前の作品では袋の内側に試し読みが印刷されているものでしたが、今回は袋を開くと本の形をしたタグになるように制作。ページを作ることで読みやすくなり、さらにティーバッグの紐がしおり紐のようにも見えるなど、細部へのこだわりが詰まった作品となっています。

 ちなみに中の小説は「ロシア紅茶の謎(著・有栖川有栖)」「セイロン亭の謎」(著・平岩弓枝)」など、ミステリーかつ作中に紅茶が登場する全7作品を収録。試し読みの最後のページにはQRコードがついていて、読み込むと本の販売ページに飛べるという仕様になっています。

 紅茶好き、小説好きの心をくすぐる作品には前回の投稿を超える2.5万件の「いいね」が付き、再び大きな話題に。作品の出来栄えに対する称賛の声のほか、商品化を求める声も多く寄せられています。

 今のところ商品化の予定はないとのことですが、もしも実際にあればティータイムがより優雅な時間になることは間違いなしでしょう。

<記事化協力>
行雲さん(@gyouzazaza_za)

(山口弘剛)

大学生が考案 小説の試し読みが出来るおしゃれなティーバッグ