このニュースは、ニコニコ超会議3・超ユーザー記者のろっくまんさんからの寄稿です。
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超会議3を目前に控えた4月26日。
ドワンゴ本社にて川上会長、中野運営長二名へのインタビューが行われました。
インタビューをしたのは超会議3で超ユーザー記者として活動する面々。生主から動画投稿者、大学生から会社員、農家まで。活動ジャンルも年齢も様々な10名が、ニコニコ動画のトップに聞きたいこと全てをぶつけてきました!
今回の超会議3どうなるの? これから超会議はどうなるの?
その気になるインタビュー内容をだいたい再現してみました。
――川上さんが超会議3で一番楽しみにしているブースは?
川上 あんまり良く知らないんですけどね(笑)。ただ、相撲が実際どうなるのかっていうのは楽しみですね。超会議1の時には踊ってみたブースに驚かされましたよ。ただの空き地で皆が踊って、それを見るために集まってて......。なんでこんなに盛り上がってるんだ?ってなりました。
――前回は360度スクリーンなどがありましたが、今回も何か内装で力を入れていることはありますか?
中野 壁一面に手書きポスターを貼ります。
川上 文化祭みたいだね(笑)。
中野 「超会議は大人の文化祭だから、派手にするよりも手作り感を出したいよね」と、いうことで......。前回のスクリーンと比べちゃうとお金かかっていないんですけどね。
川上 じゃあなんで全体予算あんなにかかってるの?
中野 それは......。
[写真]笑顔でインタビューに答えてくださったお二人。(隣の袋はユーザー記者ポポラーレさんの手土産の朝取り野菜)
――今年も赤字になりそうですか...?
川上 3回目ということもあり、協賛いただけるスポンサーが増えたのでみんな黒字目指してましたね。ただ、赤字にしなきゃ支持を得ないだろう!って思って黒字阻止のためにお金使おうと言ってたら...。今になって、ちょっとやりすぎたんじゃないかなっって......(笑)。
中野 それ(赤字か黒字か)は終わってからのお楽しみってことでお願いします。
――スポンサーにとって超会議ってどんな存在として見られているとおもいますか?
川上 それは、私も知りたいですね。企業からすればこのイベントってごちゃごちゃしていて分かりにくいんです。似ているものがあるとすればジャパン・エキスポくらいですよね。でもそこには戦車も総理も来ません。言ってしまえば、海外に日本を紹介するものをさらに大規模なものにしているのにターゲットは日本人っていうのが超会議なんです。それに対して企業が「分からない」を通り越して「なんかやらなきゃ」といって、協賛いただいている。その現象自体が面白いですよね。
例えば政治家の方って支持者以外の前で歓迎されることってなかなかないじゃないですか。ニコニコの場合は大声援うけて登場するんですよ。そういう、自分たちの世界で生きている人たちが普段見ない世界に出会える場所になっていますね。狙っていましたが、それが予想以上に広がっているのを感じます。やっぱり、狭い世界ばかりに住むのはよくないですよ。
――ユーザーにとっては一年に一度のお祭りとなった超会議ですが、運営側からはどんな存在なのでしょうか。
川上 いや、お祭りですね。超会議の前には大会議を運営してきましたが、歌い手や踊り手に偏重していると批判をうけました。でも、ライブイベントだとどうしても、成立する出演者が限られてしまう。そこからヤケクソで、一番広いところ借りて皆が満足するものをつくろうってなって出来たものが超会議です。だいたい再現と、いうテーマでしたが最初企画を集めたら1ホール分しか埋まらなくて、あと8,7ホールどうすんだってなりました(笑)
中野 サッカーしようとかありましたね。今では逆に土地が足りなくて、高さを使わなくてはいけなくなっています。
川上 屋内の会場で、かつイベントホールも含めれば大きさ的にも日本最大のイベントって言えるでしょうね。
――超会議はこれからも続くのでしょうか。
川上 10年は続けたいと思っています。ジブリの鈴木(敏夫)さんに、10年やれば文化として時代をつくると言われたので。
中野 一番最初の発表会のときのオープニングVTRのなかで「僕たちはでっかい祭りをやり続ける」というメッセージも入れています。
川上 その上での第3回テーマは『マンネリ』です。ここから偉大なるマンネリが始まる。だから、新しいことはあまり期待するなと言いたいですね。新しいことがすごいのではなくて、超会議自体がすごい。毎年そこにお祭りがある。そういうのがいいんじゃないかなと思うんですよ。
ただ、先鋭的なものは作り続けます。360度生放送とかはおもちゃですね。百万人が使うサービスにはならない。だから、今も新しいサービスやイベントを考えています。
――超会議3を楽しみにしているユーザーに向けて一言お願いします!
中野 とにかく色んな物を用意しているので、自分なりの楽しみ方を見つけて欲しいと思います。
川上 情報が溢れすぎていて、見所を伝えるのも難しいですね...。そういうところも含めて楽しんでいただければ嬉しいです。
いかがでしたでしょうか。
インタビュー時間は1時間程度でしたが、すべての話が興味深くとても内容の濃い1時間となりました。凄いのが当たり前になっていく中でも、新しいものを作り続けるドワンゴ。それに対してユーザーがどのような反応を示すのか。10年間だろうと何年だろうと、終わるまで見届けたいと思います。
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