ほぼ同額車が3年後に約180万円もの差! 「リセールバリュー」に恐ろしいほど差がつくワケ

この記事をまとめると

■リセールバリューには車種によって差がある

■価格は中古車需要と供給量のバランスで決まる

■具体車種を挙げて仕組みを解説する

リセールバリューは中古車需要と供給量のバランスで決まる

 リセールバリューとは、再び販売する時の価値を示す言葉だ。中古車市場における流通台数に対して、需要の多い車種は、中古車価格が吊り上がる。そうなるとユーザーが購入後、数年を経て売却する時の金額も高まる。

 逆に中古車の需要が少なかったり、需要以上に流通台数の豊富な車種は、中古車価格が下がる。ユーザーが売却する時の金額も伸び悩む。

 つまりリセールバリューは、人気度というより、中古車需要と供給量(中古車市場の流通台数)のバランスで決まる。

リセールバリューに大きな差がある理由

 従って新車の販売台数が多い軽自動車コンパクトカーは、中古車を希望するユーザーも増えるが、それ以上に流通台数が豊富だ。従って中古車価格と売却額は、あまり高まらない。

 中古車市場における価値は、残価設定ローンの残価(数年後の売却額と考えても良い)を見るとわかりやすい。中古車の流通台数に対して中古車需要が多ければ、数年後の残価も高まり、需要が少なければ残価も下がる。

 たとえばクラウンハイブリッドGエグゼクティブは、新車価格が739万3000円で、残価設定ローンの3年後の残価は340万780円だ。新車価格に占める3年後の残価の割合は46%になる。

短期間で乗り替える場合は損得勘定に大きな影響を与える

 一方、ランドクルーザーに3.5リッターガソリンターボを搭載するZXの7人乗りは、新車価格が730万円だ。残価設定ローンの3年後の残価は511万円に達する。新車価格に占める残価の割合も70%と高い。

 そのためにランドクルーザZXの価格は、クラウンハイブリッドGエグゼクティブに比べて約9万円安いのに、3年後の残価は171万円上まわる。価格差も加算すれば、ランドクルーザーは、クラウンに比べて3年後に180万円トクをする。新車価格が約730万円で、3年後の差額が180万円というのは大きい。

リセールバリューに大きな差がある理由

 コンパクトカーのヤリスと、SUVヤリスクロスにも似たことが当てはまる。ヤリス1.5Zの価格は197万1000円で、3年後の残価は80万8110円だ。新車価格に占める残価の割合は41%になる。

 ヤリスクロス1.5Zの価格は221万円で、3年後の残価は114万円9200円だ。新車価格に占める残価の割合は52%と高い。

リセールバリューに大きな差がある理由

 そこで3年間の均等払いで残価設定ローンを組むと、ヤリスの月々の返済額は4万1400円なのに、ヤリスクロスは4万100円に収まる。新車価格はヤリスクロスが23万9000円高いが、月々の返済額は1300円安いのだ。最終的に残価を支払って買い取る場合は、ヤリスクロスの割安度は解消されるが、3年後に車両を返却するならヤリスよりもトクをする。

 クルマを買って廃車にするまで乗るなら、リセールバリューはほとんど関係ないが、短期間で乗り替える場合は、残価設定ローンの残価率を含めて損得勘定に大きな影響を与える。

ほぼ同額車が3年後に約180万円もの差! 「リセールバリュー」に恐ろしいほど差がつくワケ